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内田春菊、“人妻モノ”で「女道を追求」 女優・鈴木砂羽と奔放対談

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 さまざまな愛の形を6人の監督が演出するプロジェクト『ラブ・アンド・エロス・シネマ・コレクション』の先陣を切って25日、東京・テアトル新宿で映画『お前の母ちゃんBitch!』の公開がスタートした。漫画家であり、女優としても活躍する内田春菊の劇場用初監督作品だ。内田監督と主演の女優・鈴木砂羽が映画の見どころを奔放に語った。

主演の鈴木砂羽と内田春菊監督(右)(C)ORICON DD inc. 

主演の鈴木砂羽と内田春菊監督(右)(C)ORICON DD inc. 

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 タイトルにある“Bitch”とは、「男性に対する罵倒語Son of a Bitch(ビッチの息子)などに使われる“Bitch”とは違う」と鈴木。同作で、夫以外の男性との付き合いを重ねる人妻・芙美恵を演じるが、「そういう人妻や母親ってどうなんですか?と言い出したら、この映画を撮った意味も、観る必要もなくなってしまう」と話す。「春菊さんも私も、漫画やお芝居、表現方法はいろいろだけど、女道を追求してきた。そういう意味のBitch。この映画は春菊さんが満を持して、撮るべきものを撮った作品」と内田監督に全幅の信頼をおく。

 内田監督も「満を持してという言葉が何度も浮かびました」となかなか確信的だ。「芙美恵を演じてくれた砂羽ちゃんはとても魅力的なんですが、実はこの映画は若い男の子が人妻と付き合って成長していく話なんです。これはなかなか気付いてもらえないかもと思ったので、自分から言っておきますけど、芙美恵みたいな女性もいるということを知る男の子の話です」とアピールした。

◆「ぜひ人妻モノを撮ってほしい」と依頼されて

【鈴木】 シナリオを読んで、これはもう春菊さんそのものだと思いました。映画だからストーリーが付いているだけなんだって(笑)。春菊さんの世界観そのままに芙美恵を演じられたらいいなと思ったし、それができるのはもしかしたら私しかいないのかもと思いました。実際、現場も明るく楽しく、ノリが良く。私も生き生きと仕事ができた充実感がありましたね。

【内田】 そう言ってもらえてすごく嬉しい。製作側から「ぜひ人妻モノを撮ってほしい」と依頼されてこのシナリオを書いたんですが、GOサインが出るまで大変だったんですよ。シナリオを読んだ製作側が「この人妻には倫理観がないけど、いいのか?」と悩み始めちゃって。

【鈴木】 どんな倫理観が必要なんですか?

【内田】 やっぱり、「いけませんわ、私には主人が…」と拒む人妻の話でなければいけなかったのかしら? だったらなぜ、私に頼んだんですか?って言いたくなる。なんとか当初のシナリオで説得しましたけど。

【鈴木】 「いやーん」みたいな人妻でもよかったんじゃないですか? 次回作はそっちの人妻モノで(笑)。

◆ラブもエロスも、人それぞれに形がある

【内田】 これは女の私の想像ですけど、世の男性たちには、女性は弱く悲しみに耐える存在で、男性はそれを守り助ける立場でありたいという願望があるんじゃないかしら。だから、芙美恵のような浮気して明るく楽しく生きている人妻に抵抗があったのかも。

【鈴木】 春菊さんは映画の中でも、男目線の矛盾を痛烈に批判していますよね。芙美恵と好対照な存在としてモモちゃんという若い女の子が登場するんですが、彼女が服を脱いで誘ったら、男の子がウヒャーと言って簡単に誘いに乗っちゃうシーンとか…。「経験値を上げるべきであります」なんて言ってね(笑)。

【内田】 男の子が芙美恵のほかに、モモちゃんとも関係を持つところは何も言われなかったのに、芙美恵の浮気相手の人数が増えると倫理観がないという。それは、おかしい!って、思うのよね。

【鈴木】 そういうことをチョイチョイ言っているんですよ。

【内田】 ラブもエロスも、人それぞれに形があると思うのね。芙美恵のチアガールのコスプレ姿が一番萌えたという人もいるし。

【鈴木】 男の子の夢を盛り込んじゃう春菊さんって、さすがだと思いました。チアガールのコスプレは、エロスというより芙美恵の、相手の男性を楽しませたいというラブなんですよね。男性はそれをエロスと感じるのかもしれないし。男性が喜んだり興奮したりする姿に、芙美恵は男性からエロスを感じているのかもしれない、ってことですかね(笑)。

【内田】 砂羽ちゃん、素晴らしい!(了)

 『ラブ・アンド・エロス・シネマ・コレクション』は、9月25日(土)〜11月5日(金)の期間中に6人の監督による6作品を1週間ずつ上映(連日21時〜)。内田監督の『お前の母ちゃんBitch!』は10月1日(金)まで。10月2日(土)〜8日(金)は石川均監督作品『老人の恋 紙の力士』、9日(土)〜15日(金)は瀬々敬久監督作品『愛するとき、愛されるとき』。劇場は東京・テアトル新宿。

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  • 主演の鈴木砂羽と内田春菊監督(右)(C)ORICON DD inc. 
  • 映画『お前の母ちゃんBitch!』に主演する鈴木砂羽(C)ORICON DD inc. 
  • 映画『お前の母ちゃんBitch!』の脚本・監督を務めた内田春菊(C)ORICON DD inc. 
  • 映画『お前の母ちゃんBitch!』より 9月25日より東京・テアトル新宿にてレイトショー (C)レジェンド・ピクチャーズ 
  • 映画『お前の母ちゃんBitch!』より 9月25日より東京・テアトル新宿にてレイトショー (C)レジェンド・ピクチャーズ 
  • 映画『お前の母ちゃんBitch!』より 9月25日より東京・テアトル新宿にてレイトショー (C)レジェンド・ピクチャーズ 

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