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【ベネチア映画祭】和田淳監督、短編アニメ『春のしくみ』がベネチアで上映されるまで

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 イタリアで開催中の第67回ベネチア国際映画祭で、先鋭的な映画を集めたオリゾンティ部門に出品され、3日に公式上映された短編アニメーション『春のしくみ』の和田淳監督が現地から帰国し、ORICON STYLEの取材に応じた。

第67回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門出品作品『春のしくみ』の和田淳監督 

第67回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門出品作品『春のしくみ』の和田淳監督 

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 和田監督は1980年生まれ、神戸市出身のアニメーション作家。作品は、4分20秒の手描きアニメーションで、「春のうずうず感」をテーマに、春が訪れた喜びを抑えきれない生き物たち、カメ、カエル、カタツムリ、カラス、人などが描かれる。

 今回、同映画祭で短編作品を募集していると知った和田監督は、当初2008年に完成させる予定が、途中で止まっていた“ワケあり”の同作でとりあえず応募したのだという。世界初上映の作品でなければならないなどの同映画祭の応募条件に合う作品が他になかったからだ。「あまり期待せずにいたのですが、出品が決まってしまい、それから慌てて仕上げました」と恐縮した。

 経緯はどうあれ、わずかなチャンスをものした和田監督は、2日に現地入り、4日には出国するという2泊5日の強行スケジュールで公式上映に立ち会った。「観客の反応はまずまずといったところでした。僕の作品はコメディーと言ってしまうと何か違うのですが、笑いという要素もあるので、クスクス聞こえてくるとやはり安心します。現場ではそういう声が要所、要所で聞こえてきたので、何とも言えず嬉しかったです」。

 同映画祭のコンペティション部門に出品されている『ノルウェイの森』などの実写映画の大作は、キャストもスタッフも大勢現地入りしているものだが、和田監督の場合は、制作からしてほぼ1人でやっているため、海外の映画祭に参加するにしても経済的、時間的負担は大きい。それでもやはり「こういった大規模な映画祭に参加し、自分の上映に立ち会い、生で観客の反応を見られたのは良い経験になりました」と話していた。

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  • 第67回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門出品作品『春のしくみ』(和田淳監督)のワンシーン 
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