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満島ひかり、清水崇監督の新作3D映画でホラー映画初主演

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 女優・満島ひかりと俳優・香川照之が、Jホラーの第一人者・清水崇監督の新作3D映画『ラビット・ホラー 3D』(来年公開予定)に主演することが4日、わかった。3D映画はもちろん、ホラー映画にも初出演となる満島は「ゾッとする場面もありますが、明るいスタッフ達に助けられ楽しく冷静に撮影しています」。清水監督は、イタリアで開催中の『第67回ベネチア国際映画祭』3Dコンペティション部門で日本人初となる審査委員長に抜擢されており、現地時間10日に同作の製作発表と映像の一部のプレミア上映が行われる。

映画『ラビット・ホラー 3D』より 

映画『ラビット・ホラー 3D』より 

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 昨年から作品数が急増している3D映画だが、『アバター』(ジェームズ・キャメロン監督)のような独自の3Dカメラシステムで制作された作品はまだ少なく、従来の2Dで撮影し、ポストプロダクションで3Dに変換した作品が多くを占めている。そんな中、清水監督は昨年公開の『戦慄迷宮 3D』で、日本映画界で初めて、アジア圏でも初となる3Dカメラで撮影した“純正”3D映画を製作し、話題を集めた。

 その第2弾となる『ラビット〜』の撮影には、パナソニックが開発した最新の一体型二眼式3Dカメラレコーダー「AG-3DA1」を初使用。撮影監督には、ハリウッド映画の大作をも手がけるオーストラリア人のクリストファー・ドイルを招聘した。「スクリーン面より前=飛び出し効果」と、「スクリーン面より奥=奥行効果」を巧みに織り交ぜた演出による進化した三次元映像で、よりスリリングな“恐怖世界”を作り出すことに挑んでいる。

 同作は、3D映画を鑑賞中、突然スクリーンからウサギのぬいぐるみが飛び出してきたことに始まるある家族の物語。ウサギのぬいぐるみを受け取ってしまった弟は、夜な夜な不思議な世界に誘われようになり、不審に思った姉がその謎を解き明かそうとする。その矢先、父親から衝撃の事実が告げられ、事態は意外な展開をみせる。

 「おばけが出てきてギャーっと驚くホラー映画は、怖くて苦手」という満島だが、同作は「可愛くて哀しくてキュンとする静かな物語」と解釈し、出演を決めた。撮影も大詰めに入っているが、「奇妙な絵本やこわい夢のような、ファンタジックで不思議な作品になるよう、日々を目まぐるしく猛進中です」と語っている。ほかに、大森南朋緒川たまきが出演する。

 8日にクランクアップし、清水監督は9日にベネチアへ旅立つ。現地時間10日、3Dコンペティション部門のセレモニーの場を借りて行われる製作発表、さらに数分間のフッテージ上映は、同映画祭の本選コンペティション部門の審査委員長を務めるクエンティン・タランティーノ監督も鑑賞予定。清水監督の『呪怨』のファンを公言するタランティーノ監督は、3Dという分野にも大きな関心を寄せており、どのような反応を示すか注目される。

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