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『ゲゲゲの女房』に「波平」 ベテラン声優・永井一郎が朝ドラ初出演

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 女優・松下奈緒がヒロインを務めるNHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の8月9日放送回に登場する猫の声を、人気アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)一家の大黒柱・磯野波平の声を演じる声優・永井一郎が担当したことが30日、わかった。朝ドラ初出演となる芸歴55年の大ベテランは、「水木(茂=原作者)先生が気を悪くされるかも知れませんが」と前置きした上で、登場する猫は戦争中に失った水木の「左腕」だと解釈して収録に臨んだ。

のんびりと日なたぼっこをしている「猫」の声を永井一郎氏が担当 

のんびりと日なたぼっこをしている「猫」の声を永井一郎氏が担当 

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 今回、永井が声を演じたのは、のんびりと日なたぼっこをしている「猫」。極貧生活から一転、売れっ子漫画家として多忙を極め2日寝ていない水木(向井理)が、トイレからぼーっと窓の外を見た時に目に入った「猫」に何気なく話しかけると、聞き馴染みのあるあの声で返事が返ってくるというもの。

 永井は、水木原作の人気アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する妖怪・子泣き爺役も務めており、自身の起用理由を「『ゲゲゲ〜』つながりで?」と当初思ったそうだが「台本を読んでみて理解しました。アニメ『じゃりン子チエ』の「小鉄」など、有名な猫の声をいくつかやっていたのでそれが理由ではないかと思います」と分析。アフレコ収録後には実際に向井と対面し「いい男ですね〜」と声をかけたという。

 吹き替えを担当した猫は「『なくなった水木先生の左腕だ』と解釈しています」という永井。「人生に行き詰まったり、悩んだり、あるいはとても機嫌の良いときであってもいいのですが、失ってしまった大切なモノをグッと強く意識させる「猫」にしたい。視聴者のみなさんにそう受け止めていただければいちばん良いですね」という願いを込めた。

 同作の谷口卓敬チーフプロデューサーは「水木しげるさんが漫画界の巨人であるのと同じように、永井一郎さんはまさに声優界の巨人です。このドラマにおいては、アニメの部分をどれだけ贅沢に作れるかが大切だと思っています。永井さんと向井さんの対話という、おそらく他のドラマではまず体験できない場面をお届けしたい」と“役者同士”の絡みにも期待を持たせた。

 朝ドラと『サザエさん』のつながりは、過去にも昨年度前期作品『つばさ』でサザエさん役の声優・加藤みどりが、ヒロインの近所にある地元スーパーの社長の奥さんの声として出演した例がある。

関連写真

  • のんびりと日なたぼっこをしている「猫」の声を永井一郎氏が担当 
  • 永井一郎のアフレコの様子 
  • トイレでぼーっとする茂(向井理) 
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