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俳優・豊川悦司が5日、都内で行われた主演映画『必死剣鳥刺し』(平山秀幸監督、7月10日公開)の完成披露会見に出席し、にわかに急増した「サッカーファンにも観てもらいたい」と作品をアピール。作家・藤沢周平の時代小説『隠し剣』シリーズの短篇を映画化した同作は、剣豪ゆえに過酷な運命に翻弄(ほんろう)される悲運の侍・兼見三左エ門の生き様を描く。「ひと言で言えばサムライブルー。サッカーのW杯で日本代表があれだけ頑張ってくれて、日本中が今一度“侍”を意識してくれた時にこの映画が公開される。日本人でよかったと、この映画を観ても感じてほしい」と語る豊川からは、サッカーにあやかって、映画を大ヒットさせたい気持ちがヒシヒシと伝わってきた。
会見にはほかに、池脇千鶴、吉川晃司、戸田菜穂、村上淳、関めぐみ、岸部一徳ら主要キャストと平山監督、主題歌を担当する歌手のalanが、2日後にせまった七夕にあやかりそれぞれ浴衣姿で出席した。池脇は「命をまっとうする男たちがとても素晴らしい。運命を切り開く意味がわかったような、それを目指していきたいような気がしました」と作品から受けた感動を語った。ひと足先に同作を鑑賞したalanは「女性が愛する人を支える姿も共感できる」と、侍たちを支える女たちに注目。岸部は「時代劇、現代劇の垣根を越えて訴えるものがこの作品にはある」と自信をのぞかせた。
登壇者の中で唯一、反省を口にしたのは吉川。藩主・右京太夫の従弟で藩主に対し臆せず苦言を呈する帯屋隼人正役を演じたが「ヤンチャが出ないように努めたが、出ちゃってましたね。すみません。撮影中も別のキャラが出ているぞと注意されたんですが…」と話し、昨年9月〜10月にかけて同作が撮影された一方で、NHK大河ドラマ『天地人』で織田信長役を演じ、役作りの切り替えに苦労したことを明かした。
同作は2008年に『おくりびと』がグランプリを受賞したカナダ・モントリオール世界映画祭(8月26日〜9月6日開催)への正式出品も決まり、池脇は「世界中の人が日本の時代劇を観てくれるのは嬉しい」、吉川は「外国人にもすごく受けると思う」とキャストの期待も高い。平山監督は「ある時期、日本映画の枠の中で、チャンバラ映画、侍映画は、日本の伝統と捉えられてきた。それが、今の時代にも同じように受け入れられるのか、全く違う方向へ流れていくのか興味深く見守りたい」と“アウェイ”での上映に向けた意気込みを語った。
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吉川晃司|alan
俳優・豊川悦司が5日、都内で行われた主演映画『必死剣鳥刺し』(平山秀幸監督、7月10日公開)の完成披露会見に出席し、にわかに急増した「サッカーファンにも観てもらいたい」と作品をアピール。作家・藤沢周平の時代小説『隠し剣』シリーズの短篇を映画化した同作は、剣豪ゆえに過酷な運命に翻弄(ほんろう)される悲運の侍・兼見三左エ門の生き様を描く。「ひと言で言えばサムライブルー。サッカーのW杯で日本代表があれだけ頑張ってくれて、日本中が今一度“侍”を意識してくれた時にこの映画が公開される。日本人でよかったと、この映画を観ても感じてほしい」と語る豊川からは、サッカーにあやかって、映画を大ヒットさせたい気持ちがヒシヒシと伝わってきた。
会見にはほかに、池脇千鶴、吉川晃司、戸田菜穂、村上淳、関めぐみ、岸部一徳ら主要キャストと平山監督、主題歌を担当する歌手のalanが、2日後にせまった七夕にあやかりそれぞれ浴衣姿で出席した。池脇は「命をまっとうする男たちがとても素晴らしい。運命を切り開く意味がわかったような、それを目指していきたいような気がしました」と作品から受けた感動を語った。ひと足先に同作を鑑賞したalanは「女性が愛する人を支える姿も共感できる」と、侍たちを支える女たちに注目。岸部は「時代劇、現代劇の垣根を越えて訴えるものがこの作品にはある」と自信をのぞかせた。
登壇者の中で唯一、反省を口にしたのは吉川。藩主・右京太夫の従弟で藩主に対し臆せず苦言を呈する帯屋隼人正役を演じたが「ヤンチャが出ないように努めたが、出ちゃってましたね。すみません。撮影中も別のキャラが出ているぞと注意されたんですが…」と話し、昨年9月〜10月にかけて同作が撮影された一方で、NHK大河ドラマ『天地人』で織田信長役を演じ、役作りの切り替えに苦労したことを明かした。
同作は2008年に『おくりびと』がグランプリを受賞したカナダ・モントリオール世界映画祭(8月26日〜9月6日開催)への正式出品も決まり、池脇は「世界中の人が日本の時代劇を観てくれるのは嬉しい」、吉川は「外国人にもすごく受けると思う」とキャストの期待も高い。平山監督は「ある時期、日本映画の枠の中で、チャンバラ映画、侍映画は、日本の伝統と捉えられてきた。それが、今の時代にも同じように受け入れられるのか、全く違う方向へ流れていくのか興味深く見守りたい」と“アウェイ”での上映に向けた意気込みを語った。
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吉川晃司|alan
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2010/07/05