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1966年の「袴田事件」を映画化 舞台あいさつに関係当事者らも登壇

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 1966年に実際にあった『袴田事件』を題材にした映画『BOX 袴田事件 命とは』(高橋伴明監督)の完成披露試写会が18日、都内であり、主演の萩原聖人をはじめ、同作主人公のモデルで2007年に「『袴田事件』は無実である」と告白した元担当主任裁判官の熊本典道さん、袴田さんの姉・袴田秀子さん、4大死刑冤罪事件のひとつ『免田事件』の免田栄さんが舞台あいさつに登壇した。

関係当事者らも登壇した、映画『BOX 袴田事件 命とは』の完成披露舞台あいさつの模様 (C)ORICON DD inc. 

関係当事者らも登壇した、映画『BOX 袴田事件 命とは』の完成披露舞台あいさつの模様 (C)ORICON DD inc. 

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 同作は1966年6月に静岡県清水市で味噌製造会社の専務一家4人が殺害され、従業員の袴田巌さんが逮捕された『袴田事件』をテーマに、膨大な裁判資料をもとにして構成したセミドキュメント作品。カナダで行われる『2010年 モントリオール国際映画祭』のコンペ部門に正式出品が決定しており、高橋監督は「『おくりびと』、『ヴィヨンの妻』に続けるのかというところに関心が行くとは思うけど、このような問題提起が全面に出た映画を選んでくれたことを、今は嬉しく思います。結果はお楽しみに」と述べた。

 高橋監督は「わくわくする冒険活劇ではなく、ハラハラと涙する心洗われる映画でもなく、腹を抱えて笑える映画でもない。本当に重いです。でもこういう映画があるべきだと思って、多くの方に観ていただくべき映画だと思って作りました」とアピール。萩原も「僕のこれからの俳優としてとかではなく、残りの人生を生きていく上で大切なものを感じることができた作品になったと思っています」と同作に対する思いを丁寧に言葉を選びながら、静かに語った。

 熊本さんは袴田巌さんへの苦悩や謝罪の思いを一言ひとこと確かめるように語り、長年にわたって冤罪の苦しみを味わいながらも見事無罪を勝ち取った免田さんも自身の経験の辛さ、司法の過ちなどを熱心に訴えかけていた。舞台あいさつにはほかに共演の新井浩文が出席。映画『BOX 袴田事件 命とは』は29日(土)より東京・渋谷ユーロスペース、銀座シネパトスにて公開。そのほか全国順次公開。

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  • 関係当事者らも登壇した、映画『BOX 袴田事件 命とは』の完成披露舞台あいさつの模様 (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『BOX 袴田事件 命とは』の完成披露舞台あいさつに登壇した萩原聖人 (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『BOX 袴田事件 命とは』の完成披露舞台あいさつに登壇した新井浩文 (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『BOX 袴田事件 命とは』の完成披露舞台あいさつに登壇した高橋伴明監督 (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『BOX 袴田事件 命とは』の完成披露舞台あいさつに登壇した熊本典道さん (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『BOX 袴田事件 命とは』の完成披露舞台あいさつに登壇した袴田秀子さん (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『BOX 袴田事件 命とは』の完成披露舞台あいさつに登壇した免田栄さん (C)ORICON DD inc. 

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