ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

妻夫木&松ケンが初共演 若きジャーナリストの挫折を映画化

■その他の写真ニュースはこちら

 俳優の妻夫木聡松山ケンイチが、映画『マイ・バック・ページ』(山下敦弘監督、2011年公開)で初共演することが12日、わかった。原作は、元新聞記者で文筆家・川本三郎氏が関った政治的事件などを綴ったノンフィクション。学生運動が最も熱く、そして急速に後退していった1969年〜72年までの日本を舞台に、若者たちの青春の葛藤を描く社会派エンターテイメントとして映画化される。『リンダ リンダ リンダ』(2005年)、『天然コケッコー』(2008年)のカリスマ的な演出で注目される山下敦弘監督が3年半ぶりにメガホンをとり、16日にクランクインして、来年公開予定。

満を持して日本の若手トップ俳優・妻夫木聡(左)と松山ケンイチが映画初共演 『マイ・バック・ページ』は2011年全国公開 

満を持して日本の若手トップ俳優・妻夫木聡(左)と松山ケンイチが映画初共演 『マイ・バック・ページ』は2011年全国公開 

写真ページを見る

 昨年、NHK大河ドラマ『天地人』で主演を務め、国民的俳優として幅広く認知された妻夫木と、『ノルウェイの森』(12月11日公開)、『GANTZ』(2011年公開)に立て続けに主演し、多くの監督、プロデューサーから引っ張りだこの松山が、ついに初共演。理想に燃える若いジャーナリスト・沢田役に妻夫木、彼を挫折に追い込む左翼学生を松山が演じる。

 妻夫木は「ただ通り過ぎていく今のこの時代に、少しでも足跡が残せたらいいなと思っています。そして、念願の山下組。現場で松山君と共に、僕らの“時代”を描ければと考えています」。松山も「とても特異、異質な役なので演じるのがとても楽しみです。観客の皆さんを楽しませる演技ができればと思っています。山下監督や妻夫木さん、スタッフ、キャストの皆さんと必ず最高の作品を作ります」と意気込んだ。

 山下監督は2007年からこの原作と向き合い、「若きジャーナリストの挫折を通して日本という国自体がまだ若かった熱気や空気を描けたら」と映画化を熱望していた。「準備を進める中で原作の物語やエピソードの枠をはみ出し、今ではあの頃の“日本”が自分の上に重くのしかかっている」と、今までにないプレッシャーも感じている。

 キャスティングについて山下監督は「妻夫木くんの魅力は常に地に足が着き、等身大の僕らの目線で共感できる人間を演じきるところ。松山くんの魅力はその特異な存在感で観ているこちら側を別の世界へ連れて行ってくれるところ。この正反対の2人がどんな芝居でぶつかるのか監督という立場でありながら楽しみでしょうがない」と期待を寄せる。

 共演者には、沢田が働く週刊誌の表紙モデル役に忽那汐里、梅山の恋人役に石橋杏奈、新聞社の社会部部長役に三浦友和ほか、中村蒼長塚圭史、山内圭哉などが名を連ねる。

【2010年GW 映画特集】
ハリウッドのシンデレラボーイ&ガールのコメント動画配信中

◆関連ニュース 最新映画情報インタビュー特集

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索