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　今年で20回目の記念開催となる『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010』の概要が13日、発表された。注目のオープニング招待作品は、俳優・小栗旬が初めてメガホンをとった映画『シュアリー・サムデイ』のワールドプレミアに決定。昨年は小栗主演の映画『クローズZEROII』（三池崇史監督）がオープニングを飾った同映画祭だが、今年は初監督作品をひっさげて訪夕し、主演の小出恵介らキャストとともにゲスト登壇する予定だ。

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　同映画祭は1990年に誕生し、北海道・夕張市の財政破綻で一旦休止するも、多くの映画ファンに支えられて2008年に復活。今年は開催20回記念上映として“映画”と“夕張”を結び付けた記念碑的作品の1つ、山田洋次監督による1977年の名作『幸福の黄色いハンカチ』（主演・高倉健）のデジタルリマスター版（4月10日公開）が世界初上映（ワールドプレミア）、同作を米国が完全リメイクした『イエロー・ハンカチーフ』（ウダヤン・プラサッド監督／6月26日公開）の日本初上映（ジャパンプレミア）もある。

　オープニングを飾る『シュアリー・サムデイ』（7月17日公開）は、小栗自身が足掛け5年を費やしたオリジナル企画で、脚本を『クローズZERO』の武藤将吾が担当し、スタッフ、キャストともに小栗と親交の深いメンバーが集結して製作された初監督作品。高校のバンド仲間の同級生5人組を主人公にした青春群像劇。クロージング招待作品には、米俳優ロバート・ダウニーJr.がマーシャルアーツを駆使する探偵シャーロック・ホームズ、英俳優ジュード・ロウが相棒のワトソン医師を演じる『シャーロック・ホームズ』（ガイ・リッチー監督／3月12日公開）に決定した。

　その他の招待作品には、成海璃子と北乃きいが剣道少女になって対決する『武士道シックスティーン』（古厩智之監督／GW公開）がワールドプレミアとなるほか、米俳優マット・デイモンとポール・グリーングラス監督のタッグによるアクション大作『GREEN ZONE（原題）』（5月公開）。堤真一主演で、現代の医療制度におけるタブーに深く切り込んだヒューマンドラマ『孤高のメス』（成島出監督／6月5日公開）。

　イラクで活動する米軍爆発物処理班を題材にした『ハート・ロッカー』（キャスリン・ビグロー監督／3月6日公開）、江國香織の同名小説を中谷美紀・大森南朋主演で映画化した『スイートリトルライズ』（矢崎仁司監督／3月公開）、ディズニーが伝統的な手描きアニメを復活させたファンタジー『プリンセスと魔法のキス』（ジョン・マスカー　ロン・クレメンツ監督／3月6日公開）など、2010年前半の話題作をラインナップした。

　招待作品（12作品）のほかには、今や若手監督の登竜門的存在のオフシアターコンペティション部門（9作品）、ミニシアター公開作品やインディペンデント作品、ショートフィルムなどを紹介するフォーラムシアター部門（19作品）、そしてゲストを迎えてのトークショーやライブ付上映や特定の俳優・監督特集（29作品）なども実施する。

　『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』は2月25日（木）〜3月1日（月）まで北海道・夕張市内で開催。上映作品は短編含む69本。

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　北乃きい