倉科カナ、成海璃子、木村多江、高梨臨、広末涼子の人気女優5人が、9月1日スタートのWOWOWプライムで放送される連続ドラマW『鍵のない夢を見る』（毎週日曜　後10:00、全5回、初回無料放送）に出演することが26日、わかった。

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　辻村深月氏の第147回直木賞受賞作が原作。現代の地方都市の閉塞感を背景に、ささやかな欲望と闘うありふれた人々が、ふとしたきっかけで奈落に転がり落ちていく、背筋がヒヤリとする5篇の物語をオムニバスドラマ化。

　第5話「君本家の誘拐」に主演し、トリを務める広末は「ポスターで、女優さんが並んでいるのを見るだけで得した気分になりました。ポスターの並びを見ただけで、ワクワクして面白そうと思ったので、同じ女性の方には楽しんで観ていただけるのではと思います。逆に、男性がご覧になって、どのように感じられるのかも非常に楽しみです」と喜んだ。

　広末が演じるのは、理想のママ像に押しつぶされて、我が子の姿を見失ってしまう、主婦･良枝。自身も2児の母だが、「育児ノイローゼや不妊治療など女性特有の悩みがたくさんあると思うのですが、その悩みを話せる機会が少ないと、私の身近でも聞いたことがあります。同じ悩みを抱えていたり、同じ境遇の方にはプラスの要素を受け取っていただけたら」と作品への思いを語っている。

　倉科は、第1話「芹葉大学の夢と殺人」（9月1日放送）に主演。絵本作家になる夢を捨てて教師になった主人公・未玖が、身勝手な要求ばかりする元恋人に人生最大の復讐をする。成海は、第2話「美弥谷団地の逃亡者」（9月8日放送）で、幼いころから目立たず、引っ込み思案な性格が災いしてDV男にハマってしまってしまうフリーター･美衣を演じる。

　木村が主演する第3話「石蕗南地区の放火」（9月15日放送）は、孤独だとわかっていてもプライドにしがみついてしまう、OL・笙子の話。高梨は第4話「仁志野町の泥棒」で、お伊勢参りツアーに参加した小学校教師・ミチル役で主演。バスガイドが小学校のクラスメイト・律子だと気づいたミチルは、小学生時代の狭い町で起きたあの忌まわしい出来事を思い起こす。

　女優陣の競演に彩りを添えるのは、EXILE TAKAHIROが歌うイメージソング「一千一秒」。プロデューサーの喜多麗子氏は「この曲がかかるようなドラマにしたいと、逆に楽曲から想起して番組カラーをイメージするなど、ドラマ全体にも影響を与えた歌。すべての回が衝撃的なラストシーンになっています。その直後にTAKAHIROさんの甘い歌声の切ない楽曲が流れることで、他人事だった物語がふと我に返り、自分にもありえるかもしれないと、思ってしまうことでしょう」と話している。