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富士山が世界文化遺産に! TBS『THE世界遺産』2週連続緊急特集

 カンボジアの首都プノンペンで開かれたユネスコの世界遺産委員会で22日、日本の富士山が世界文化遺産に登録されることが決定した。名称は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」で、国内で17件目の世界遺産となる。この一報を受けて、TBSでは『THE世界遺産』(毎週日曜 後6:00)の放送内容を急きょ変更し、あす23日と翌週30日の2週にわたって富士山特集を放送する。

『THE世界遺産』では富士山の世界遺産登録に備えて1年がかりで撮影してきた(C)TBS

『THE世界遺産』では富士山の世界遺産登録に備えて1年がかりで撮影してきた(C)TBS

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 同番組では、この日に備えて1年がかりで富士山を撮影し続け、滅多に見ることができない絶景や壮大な姿を捉えてきた。担当の堤慶太プロデューサーも「富士山は晴れていても雲がかかることが多く、実は撮影が難しい山です。それを1年がかりで撮影し、さまざまな美しい映像、珍しい現象を記録しました。完全保存版の富士山の映像であると自負しています。ぜひご覧ください」と太鼓判を押す。世界文化遺産として登録されるに至った理由でもある「文化的景観」を含めて、その成果を余すところなくオンエアする。

 23日は、「火の山・富士山」と題し、何度も大きな噴火を繰り返して現在の形になった富士山の荒ぶる火の山の姿をみせる。夏の朝日に染まり富士山が真っ赤に見える瞬間が「赤富士」。溶岩に含まれた鉄分が酸化して山全体を赤く見せる火山ゆえの現象だ。

 富士山が火の山であるという証拠はいくつもある。たとえば山頂の巨大な噴火口。何度も空撮を行い、冬から夏へ四季折々の壮大な姿を記録した。中腹には、大量の火山灰が江戸の町を闇に包んだ宝永4年(1707年)の大噴火の時にできた火口が、口を開けている。樹海の地下トンネル「溶岩樹形」も溶岩に飲み込まれた木々が、溶岩が固まった後に燃え尽き、トンネルのような形で残ったものだ。

 日本三大奇祭のひとつで、真っ赤な富士山の形をしたお神輿が町を駆け抜ける「吉田の火祭り」も、噴火を鎮めるために始まったものだ。そんな火の山の全容を描きつつ、それを信仰の対象としてきた日本人の姿を追う。

 30日は、「水の山・富士山」として、富士山の水の流れと、それを「身を清める聖なる水」と考えた日本人の姿を特集する。

 富士山には年間24億トンもの雨と雪が降るが、川が一本もないため、すべて熔岩の中に吸収され膨大な湧き水となって下界に現れる。そしてその地に神社仏閣が建てられている。富士五湖も富士のわき水がたまったものと考えられている。

 江戸時代には民衆の間で富士登山が大ブームとなり、「富士講」と呼ばれる富士山の信仰集団は、必ず富士の湧水で身を清めてから山頂を目指していた。それは代々引き継がれ、今も江戸時代と同じ様式で富士山に登る人々がいる。彼らにとって一番の難コースは、山頂を目指すルートではなく、5合目をぐるりと一周するもの。最難関は、「大沢崩れ」と呼ばれる山崩れが作った深い谷。現在は危険なため立ち入り禁止となったその難コースをめぐり、水の山を信じた日本人の心象風景を描き出す。

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  • 『THE世界遺産』では富士山の世界遺産登録に備えて1年がかりで撮影してきた(C)TBS
  • 滅多に見ることが出来ない絶景も。完全保存版です!(C)TBS
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