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大貫勇輔、“裸”の演技に自信「最高峰の踊りになる」

 若手ダンサーの大貫勇輔(24)が、7月から上演されるダンス公演、マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』で主演を務める。昨年、女優・藤原紀香主演のミュージカル『キャバレー』で俳優デビューを果たし「いい意味で自信がついてきています」と昨今の充実ぶりを口にする大貫に、今作への意気込みを聞いた。

『ドリアン・グレイ』のポスターで見事な肉体美を披露している大貫勇輔

『ドリアン・グレイ』のポスターで見事な肉体美を披露している大貫勇輔

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 男だけの白鳥の湖『SWAN LAKE』で世界中を沸かした鬼才マシュー・ボーン氏が、耽美派(たんびは)作家オスカー・ワイルドのゴシック小説『ドリアン・グレイの肖像』を現代に置き換えて2008年に発表した同作が日本初上陸。出演ダンサーたちの鍛え抜かれた肉体を借りて、より濃い世界観を描き出し、英ロンドン公演では人気を博した。

 ボーン作品について、大貫は「3年前にボーンさんの『SWAN LAKE』を初めて見て、いつかこういう作品に出てみたいと思ってた」と憧れだったといい、昨年5月には、主人公のドリアン・グレイ役を掴み取るべく、単身渡英してオーディションに参加した。

 7歳にダンスを始め、17歳からプロダンサーとして数々の作品に出演してきた大貫は「絶対に受かる」という気持ちを胸に、日本人離れしたダイナミックさと繊細な表現力をボーン氏の前で披露。見事主役の座を射止め、同氏が初めて日本人キャスト&スタッフを迎えて制作するきっかけも作った。

 大貫は「もともと演じながら踊るのは好きなんです。そういう意味では、好きなニュアンスの舞台」とけいこが待ち切れないといった様子。「芝居を勉強すればするほど、ダンスと同じく面白いと思うし、今まさに両方が深まっていってる状態。僕にしかできないドリアンを演じたいと思っています」とやる気をみなぎらせる。

 堂々としたポスター写真でもわかるように、肉体作りにも妥協はない。役柄上ほとんどパンツ一丁という大胆な役どころをこなすとあって、1年以上にわたって肉体美を追求してきたという。

 さらに今作は、ボーン氏の作品に共通して描かれるセックス表現もあり、過去に日本で上演された作品とは比にならない生々しさという理由から、“R-15”の自主規制に。大貫は「必要な演出ならば、パンツ一丁も抵抗ない。要求されることをいい意味で乗り越えていきたい」と裸一貫の演技に対しても胸を張った。

 長くダンサーとして活動してきた大貫だからこそ魅せることができるパフォーマンス。「言葉では表せないことを、肉体を通して踊ったりしていきたい。怖いのに美しい、エロいのに美しいと思わせる部分を僕自身が引き出していきたい。今までの舞台の中で間違いなく最高峰の踊りになると思う」と使命感を燃やしている。

 ダンス公演、マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』は、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールにて7月11日から15日まで上演(全8回)。
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