映画監督のアン・リー氏と俳優・本木雅弘が16日、都内で映画『ライフ・オブ・パイ／トラと漂流した227日』（25日全国公開）の舞台あいさつに登壇した。花束ゲストとして“グリーンダカラちゃん”で話題の子役・しずくちゃんも登場。かわいらしい子トラの格好で現れたしずくちゃんにアン・リー監督は「今まで見た中で一番かわいいトラ」とメロメロで、「次の作品に出てもらいたい」と熱烈にオファー。本木もしずくちゃんに終始満面の笑みだった。

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　映像化が困難とされていたカナダ人作家ヤン・マーテルの『パイの物語』を実写化した同作は荒々しい海に投げ出された1人の少年パイと1頭のトラの227日間に及ぶ冒険を描いたサバイバル・ストーリー。

　成人のパイの日本語吹き替えを本木が演じており、『おくりびと』や『シコふんじゃった。』を鑑賞し本木のファンを公言したアン・リー監督は「素晴らしい俳優。一緒に並んで立っているのがうれしい」と喜んだ。舞台あいさつ前には、会場に設置された“ブルーカーペット”の上を本木とアン・リー監督が歩いたことから、本木は「最後の最後に吹き替えで参加しただけなのに華やかなステージを歩かせていただいて、恥ずかしいやらうれしいやら複雑」と恐縮していた。

　アカデミー賞11部門にもノミネートされている同作。「ノミネートだけでも大変うれしい」としたものの「ただし賞より世界中で公開され、国によっていろんな考えを歓喜する作品。世界中からいろんな反響がきていることが、どんな賞よりもうれしい」と語っていた。