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坂本龍一、震災の風化防止に一石を投じる“花火映画”に期待

 音楽家の坂本龍一氏(60)が9日、都内で行われたドキュメンタリー映画『LIGHT UP NIPPON 日本を照らした奇跡の花火』トークショーに出席。被災地で花火大会を実施する復興プロジェクトに賛同し楽曲を提供した坂本は、風化しつつある震災への意識に対して、思いを語った。

坂本龍一 (C)ORICON DD inc.

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 昨年3月11日に起きた東日本大震災を受け、中止になった東京湾花火大会の花火を東北で打ち上げようと発足したプロジェクト『LIGHT UP NIPPON』。同作は、8月に東北の太平洋沿岸10ヶ所で一斉に花火を打ち上げるまでの軌跡を収録したもので、早くも今年8月11日に規模を拡大して花火大会を行う予定となっている。

 それでも、発起人の高田佳岳氏は「風化が始まってきた印象がある」と現状を報告し、お祭りごとを開くために約半年間も準備を費やす職人たちの努力なども伝えた。

 坂本氏は「発想がユニーク。そして高田くんがユニーク」だったとプロジェクトに参加した理由を明かし、高田氏の風化に対する訴えに感心しきり。さらに、「『花火で元気になるの?』って思った。でも、東北のことを高田くんはよく知ってた。都会に住んでいる人にとっては花火大会ってちょっとしたイベントだけど、(花火職人たちのように)半年も準備してとかはしない。そこ(職人の努力)を理解してもらえるといいのかもしれない」と期待を込めた。

 また坂本は「ユニークな発想を持って実行できる人が出てくると素晴らしいと思う」と率直な思いも明かしていた。現在公開中の同映画の収益は、花火大会の運営費にあてられる。

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  • 坂本龍一 (C)ORICON DD inc.
  • 発起人の高田佳岳氏との2ショット (C)ORICON DD inc.

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