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クドカン4年ぶり監督作で草なぎ剛コメディ映画初主演 団地住まいの独身子持ち男役に

 宮藤官九郎が4年ぶりに監督・脚本を務める映画『中学生円山』(来年公開)がSMAP・草なぎ剛主演で制作されることが5日、わかった。エッチな妄想が頭を埋め尽くす思春期の中学生・円山が、同じ団地の住人であるシングルファーザーの下井(草なぎ)と出会い成長していくホームドラマ。脚本を読んだ草なぎは「笑いの中に、だんだんと人間の温かみが出て来て奥深さが伝わってきました」とクドカンワールドを堪能。“僕生き”シリーズや映画『BALLAD 名もなき恋のうた』などで涙を誘ってきた草なぎが、コメディ映画初挑戦で新境地を切り拓く。

草なぎ剛と宮藤官九郎の初タッグ作品 映画『中学生円山』制作決定! (C)「中学生円山」製作委員会

草なぎ剛と宮藤官九郎の初タッグ作品 映画『中学生円山』制作決定! (C)「中学生円山」製作委員会

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 宮藤の監督・脚本作品は宮崎あおい主演『少年メリケンサック』(2008年公開)以来4年ぶり、長編映画3作目。思春期真っ盛りの中学生・円山克也が、自分の“あるエロい目的”を達成するために「自主トレ」に励むという、男性のカタルシスを誘うシチュエーションでスタート。やがて、限界まで背骨を折り曲げると妄想の世界にトリップするといったおバカな毎日だったが、ある日、団地の上の階にシングルファーザーの下井辰夫(草なぎ)が越してきた事で事態は一転。下井は、克也の「自主トレ」の秘密を知っていたのだ…。

 一見、バカバカしく思える設定だが、一人の少年が男との出会いを通じて成長し“本当に大切なこと”を知る、青春ものであり、中学生・円山目線では下井というヒーロー物語でもあり、一つの家族を見つめたホームコメディでも人間ドラマでもある同作。1ジャンルで括ることができないのもクドカン作ならではだが、最後は「なんでもない日常が一番幸せだ」という、これまでの宮藤脚本作品で一貫して描かれてきたシンプルなテーマも描かれている。

 両者はドラマなどで面識があるものの、監督と役者としての顔合わせは初めて。草なぎは「最初に本を頂いて読んだ時はめちゃくちゃな内容で笑えました」といい、撮影が進むうちに作品のまた違った一面が見えてきたという。「宮藤監督はすごい面白い方なので、とにかく笑えます」と魅力を紹介しつつ、「監督の世界感に応える様に頑張っていますので期待していて下さい」と自信をのぞかせる。

 久々にメガホンを執る宮藤監督は「(草なぎくんは)今のところ『すげえ楽しい!すげえ面白い!』と言ってくれてますが、なにしろ梅雨の撮影だし、まだ半分も残ってるし、油断は禁物です」。中学時代は「最も多感で傷つきやすく、かつアナーキーだった」といい、「その記憶を美化することなく、包み隠さず描いた青春映画」と“初期衝動”をそのままぶつける。

 キャスティングは円山克也を、ドラマ『11人もいる!』(テレビ朝日系)で四男・四郎を演じた平岡拓真。“9時5時”の会社務めという平凡な父親役に仲村トオル、韓流ドラマ狂いの地味な母親役を坂井真紀が演じる。すでにクランクインしており、今月中にはクランクアップ。団地内の人間模様や克也とクラスメイトとの関係性にシニカルな視点を入れ、CGやアクションを駆使して“バカバカしい妄想シーン”と“現実のドラマ”を交差させていく。

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