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三谷幸喜監督、新作は初の時代劇 17年ぶり書き下ろし小説『清須会議』を映画化

 脚本家で映画監督の三谷幸喜の17年ぶりの小説『清須会議』(幻冬舎/27日発売)が、2011年からスタートした“生誕50周年大感謝祭”の締め括りとして映画化されることが26日、わかった。2006年の『THE有頂天ホテル』では観客動員470万人、興行収入60.8億円を記録するなど、数々のヒット作を生み出してきた三谷監督が今回初めて時代劇に挑戦。自ら上梓した小説の映画化も初挑戦で、原作とは別のアプローチでの脚本執筆が進められている。

17年ぶりの書き下ろし小説『清須会議』の映画化を発表した三谷幸喜監督(※背景は作品の人間相関図)

17年ぶりの書き下ろし小説『清須会議』の映画化を発表した三谷幸喜監督(※背景は作品の人間相関図)

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 同作は戦国武将・織田信長亡き後、その後継者を決定するべく織田家の筆頭家老・柴田勝家と後の関白・羽柴秀吉、重臣の丹羽長秀と池田恒興らが尾張・清州城(現在の愛知県清須市)で会議を行った“攻防の五日間”を軸に書かれた時代作。史実を基に、勝利を疑わない勝家と、奇策を持って会議に臨む秀吉。そんな二人が思いを寄せるお市の方も登場し、男たちの陣取り合戦と寧々、松姫たちの愛憎劇も織り交ぜながら、三谷らしいヒューマンコメディを展開する。

 三谷作品といえば豪華俳優陣の共演も見どころの一つ。これまでに『THE有頂天〜』、『マジックアワー』、『ステキな金縛り』などそうそうたる俳優陣が顔をそろえてきただけに、今回もキャスティングが注目される。配役は現時点では伏せられているが「『清須会議』は群像劇であり全員が主役。日本映画・演劇界を代表する“信じられないくらい”豪華キャストに出演していただきます」と三谷監督も胸を張る。

 キャストだけでなく、清須の城下町が現代に蘇る大規模なロケセットも美術・種田陽平氏とともに制作予定といい、“生誕祭”の集大成となるべく桁外れのスケールで生み出される。興収目標は過去に37億円を記録した大ヒット時代劇『ラストサムライ』(03)を超える興収138億円と豪語し、三谷監督の新たな歴史の幕開けとなりそうだ。今年11月よりクランクイン、2013年秋公開を予定している。

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