現地時間7月27日（金）から開催される第30回夏季オリンピックロンドン大会の男子シングルス日本代表に選出されたテニスプレーヤーの錦織圭（22）が、所属する日清食品を通して、「日本人としての誇りを持ち、プレッシャーはもちろんありますが、それをも力に変え、メダル目指して頑張ります」とコメントした。

　テニスは、シングルスとダブルスの世界ランキングで上位の選手にオリンピックへの出場権が与えられる。男女のシングルスは、１つの国や地域に最大で4人まで与えられる出場枠の下で、上位の56人が出場権を獲得する。錦織選手はランキング18位で出場権を得たことから、日本代表入りが決定した。

　4年前の北京オリンピックでは国際テニス連盟の推薦枠で出場したが、１回戦で敗退し、今回が2回目。「前回のオリンピックでは、出場はしたものの雰囲気やプレッシャーに勝てず、自分の力を出せなかったので今回のロンドンでは気負いすぎず、リラックスした気持ちでこの大舞台に臨めるようにしたいです。ウィンブルドンでオリンピックが開かれることには不思議な気持ちはありますが、この歴史ある場所でオリンピックに出場できる喜びを噛み締めながらプレイしたいと思います」と意気込んでいる。

　“エアK”のニックネームで知られる錦織選手は、2007年10月、17歳でプロに転向。2008年2月に米デルレイビーチ国際選手権でツアー初優勝を果たした。2009年は右肘の故障に苦しんだが、翌年に復帰。昨年はスイスのツアー大会で世界ランキング１位のノバク・ジョコビッチ選手を破るなどして活躍した。今年1月の全豪オープンでは日本人男子選手として80年ぶりとなるベスト8入りを果たし、3月にシングルスの世界ランキングを16位まで上げて、日本男子の過去最高を更新した。