女優の浅野ゆう子が5月31日、東京・ 明治座で行われた舞台『黒蜥蜴』公開舞台けいこ後に報道陣の取材に応じた。劇中で女盗賊・黒蜥蜴を演じる浅野は、役柄との共通点を聞かれ「人の物を盗むのは共感できないですよ」と笑いながら「報われないとわかりながら、成熟しなくても心の底から人を想い続ける気持ちは見習いたい。私にはないので」と自虐混じりに語った。

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　明治座創業140周年記念として上演される同舞台は、浅野演じる黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎の対決を描いた江戸川乱歩不朽の名作。これまでにさまざまな大物役者によって舞台・実写化されてきただけに、浅野は「『黒蜥蜴』の名前に傷をつけないようにっていうのが1番にある。心臓バクバクしております」と緊張の面持ち。けいこは順調のようで「今までと全く違うものをお見せできると思います」と意気込んだ。

　初共演となる明智小五郎役の加藤雅也については「とても真面目な方で、その姿勢は素敵だと思いました。好きなタイプです」と絶賛。また、公開けいこで浅野とキスシーンに挑んだ賀集利樹が「いつもよりキスシーンが長くて、楽屋に戻ったら唇が真っ赤でした」と明かすと、浅野は「リップサービスよ！　押し倒したわけじゃないんだから〜」と照れ笑いしていた。

　舞台『黒蜥蜴』は6月1日（金）〜24日（日）まで同所にて上演。