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水谷豊、再び天才浮世絵師・歌麿に 「もっと時代劇が増えれば」

 俳優の水谷豊が伝説の天才浮世絵師・喜多川歌麿に扮して、江戸を騒がせる謎めいた事件を解決する時代ミステリーの第2弾『だましゑ歌麿II』が年内にテレビ朝日系で放送されることが8日、わかった。TBS系の『水戸黄門』が終了し、時代劇が風前のともしびとなっている昨今。水谷は「時代劇って自分たちのルーツだと思っています。現代と比べてその当時は何が違うんだろう、と思った時、ストーリーの中でいろいろと起きていることは今と同じ。逆に時代劇だからこそ、はっきりと現代劇よりも表現出来ることもある。それがとても小気味良く、痛快で面白いと思いました。だから、もっと時代劇が増えればいいなと思いますね」と、逆境の時代劇に思いを寄せた。

水谷豊が伝説の天才浮世絵師・喜多川歌麿に扮する『だましゑ歌麿II』年内放送決定(C)テレビ朝日

水谷豊が伝説の天才浮世絵師・喜多川歌麿に扮する『だましゑ歌麿II』年内放送決定(C)テレビ朝日

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 水谷の代名詞ともいえるドラマシリーズ『相棒』では、文字通り“相棒”と2人だけの捜査だが、『だましゑ歌麿』では南町奉行所同心・仙波(中村橋之助)、錦絵版元・蔦屋(岸部一徳)とトリオで、幕府の弾圧と戦いながら真相に迫る。水谷は「久しぶりにカツラをかぶり、最初は不思議な感じだったんですが、それがだんだん慣れてきて嬉しくなるんですよ」とご機嫌だ。

 3年前の放送ではあでやかな当時の美人画を、情念を込めて描くきらびやかなシーンなどが注目を集めた。第2弾では、水谷演じる歌麿ら中心人物のキャラクターはそのままに、アクションシーンも交えて前作以上にあでやかにストーリーが展開。謎が謎をよび、その絡み合う交錯した人間模様を解いていく。

 「今回もストーリーが大変面白く、色々な要素が詰まっていて一言で時代劇とくくれない作品になっています。歌麿ならではの浮世絵師でありながらの反骨精神や、お上に対して反発するという精神も描かれていて、楽しんでもらえると思っています」と水谷。

 今回の水谷は、京都の殺陣師・上野隆三氏に30数年ぶりに殺陣をつけてもらい、前回よりも激しい立ち回りシーンにも挑んだ。「実は、僕はあまり殺陣の経験はないんですが、どうも僕が何もしなくても回りの人がやられてくれるみたいで…、冗談ですよ。やっていますよ、僕もちゃんとやっています」と自信をのぞかせている。

 あらすじは、将軍家の御落胤と名乗り、残虐非道な悪事を繰り返してきた凶賊・葵小僧が打ち首となる中、歌麿(水谷)の錦絵美人画のモデルとなった女性たちが次々と殺されていく。それも死んだはずの葵小僧と同じ手口で…。さらに、歌麿の絵姿に立ったお妙(内山理名)は、歌麿に心を奪われてしまい、歌麿につきまとう。蔦屋(岸部)は、「下手人はわざと歌麿の絵姿に立った女たちを殺害し、歌麿から創作活動を奪い去ろうとしているのでは」と推理。仙波(中村)は歌麿が描いた女たちを探り、下手人を捕まえようとする。そんな中、芝居小屋で人気の蘭陽(染谷将太)という役者の名が浮上する。

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