東京ビッグサイトで開催された『東京国際アニメフェア 2012』で25日、人気特撮シリーズの劇場版最新作『牙狼＜GARO＞〜蒼哭ノ魔竜〜』の製作発表が行われた。シリーズを通じ、原作・脚本も兼ねる雨宮慶太監督は「テレビシリーズと地続きのエピソードで、ずっと企画を温めていた。そしてどうせやるなら劇場でということになり、死ぬ思いで頑張ろうかなと思います。これが本当に鋼牙の最後の戦いになると思います」と、シリーズ最終章へ向けた意気込みを熱く語った。

　2005年にテレビシリーズの放送が始まった『牙狼＜GARO』プロジェクト。“魔獣ホラー”を狩ることを宿命付けられた“牙狼”の称号を持つ魔戒騎士・冴島鋼牙の活躍を、革新的なVFXと華麗なアクションで描く。放送中のテレビシリーズ第2弾『牙狼＜GARO＞〜MAKAISENKI〜』は総製作費10億円を費やし、地上波の番組としては規格外ともいえる圧倒的な映像のクオリティで話題となった。

　『アニメフェア』のステージイベントには、主人公・冴島鋼牙を演じる俳優の小西遼生、涼邑零役の藤田玲、山刀翼役の山本匠馬、魔導輪ザルバの声優とテーマ曲と担当する影山ヒロノブが登壇。

　小西は「たくさんの愛情が込められている作品です。まだ多くは知らないし語れないけど、これが最後の戦いです。約束の地という場所に行ってきますが、必ず戻る、信じて待ってろ！」とファンに呼びかけて、拍手喝采を浴びた。

　また、影山がテーマ曲「牙狼〜SAVIOR IN THE DARK〜」を熱唱すると、会場の盛り上がりは最高潮に。鋼牙がつけている魔導輪ザルバの声も務める影山は、「もともと作品自体が面白いし、監督を中心にキャストのみんながすごく仲良くて、そのチームワークが良いものを生む原動力となっていると思います」とチームの絆をアピールしていた。