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宮崎駿監督の最新短編映画『パン種とタマゴ姫』がお披露目

 宮崎駿監督が原作・脚本を手がけた最新短編映画『パン種とタマゴ姫』が19日、マスコミ関係者等に初披露された。同作は東京・三鷹の森ジブリ美術館だけで上映されている短編映画シリーズの8作目。秋の収穫を迎えた季節、麦畑が広がるヨーロッパのどこかのような場所を舞台に、身近な食材である小麦や卵が命をもってスクリーンで動き出す、不思議なストーリーが展開される。明日20日より同館で上映。

宮崎駿監督の最新短編映画『パン種とタマゴ姫』が初お披露目 (C)2010 二馬力・G 

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 宮崎監督に代わって同館の中島清文館長が「身の回りの中に面白いもの、美しいものがいっぱいある。それを子供たちに伝えたいという宮崎監督の思いが込められています」とあいさつした。

 同作は、宮崎監督が好きなピーテル・ブリューゲル(16世紀のフランドルの画家)の「穀物の収穫」という一枚の絵から着想したという。音楽はジブリ映画ではおなじみの久石譲。制作中に監督が聞いていたというヴィヴァルディの「ラ・フォリア」という曲を素材にした重厚で少し暗いかげりのある音楽を背景に、見応えのある作品に仕上がった。

 同館では今年5月から、ジブリ美術館オリジナルの短編映画8作品を紹介する『ジブリの森のえいが展 土星座へようこそ』と題した企画展示を実施中。明日からの『パン種〜』の上映に合わせて一部展示替えを行い、<映画『パン種とタマゴ姫』ができるまで>と、<麦からパンができるまで>の2つの要素を盛り込んだ展示を公開する。宮崎監督が同展示用に描き下ろしたイラストによる解説パネルやキャラクターの「パン種」と「タマゴ姫」の立体造形物、麦のひき臼体験など盛りだくさんな内容となっている。

 中島館長によると、昨日、宮崎監督は「もともと短編映画を12作品(月1作品ずつ上映するイメージ)作るつもりでいたが、12作品作った後はどうしようかな」と意欲的に語っていたという。現在、宮崎監督は9作目(原作・中川李枝、絵・大村百合子の『たからさがし』の映画化)の制作中で、年内に完成させて来年春に上映予定。

 三鷹の森ジブリ美術館の入場は日時指定の予約制。毎月10日(土・日・祝の場合は翌平日)より、翌1か月分を全国のローソンで販売する。

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  • 宮崎駿監督の最新短編映画『パン種とタマゴ姫』が初お披露目 (C)Museo d’Arte Ghibli (C)Studio Ghibli (C)ORICON DD inc. 
  • 宮崎駿監督の最新短編映画『パン種とタマゴ姫』が初お披露目 (C)2010 二馬力・G 
  • 三鷹の森ジブリ美術館館内の模様 (C)Museo d’Arte Ghibli (C)Studio Ghibli (C)ORICON DD inc. 
  • 宮崎駿監督の最新短編映画『パン種とタマゴ姫』が初お披露目 (C)Museo d’Arte Ghibli (C)Studio Ghibli (C)ORICON DD inc. 
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  • 三鷹の森ジブリ美術館館内の模様 (C)Museo d’Arte Ghibli (C)Studio Ghibli (C)ORICON DD inc. 
  • 宮崎駿監督の最新短編映画『パン種とタマゴ姫』が初お披露目、館長の中島清文氏 (C)Museo d’Arte Ghibli (C)Studio Ghibli (C)ORICON DD inc. 

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