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30代童貞にスポットライト、東大卒作家の童貞文学小説が映画化

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 東大出の男で30代童貞はめずらしいことではない。東大非常勤講師で作家の小谷野敦氏(東大卒)が自らの体験を投影した私小説『童貞放浪記』の映画化製作発表会見が18日(木)、都内の撮影現場で行われた。主演の山本浩司神楽坂恵小沼雄一監督が出席し、童貞文学小説の映画化について山本は「笑って共感してほしい」と挨拶した。

左から小谷野敦(原作者)、神楽坂恵、山本浩司、小沼雄一監督 

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 『童貞放浪記』は、30歳で童貞の東大卒の大学講師が、後輩の大学院生に恋をし、守り続けた童貞に別れを告げようとするストーリー。モテない東大出身の男の童貞喪失への冒険を哀しくもおかしく描く、懐かしさのある青春映画だ。配給は、ここ最近では『靖国 YASUKUNI』『ハブと拳骨』『春琴抄』など文学、社会派作品を宣伝・配給しているアルゴ・ピクチャーズが手がける。

 これまでにも童貞役を演じてきており、小沼監督から「30代で童貞の役は山本さんしかいない。迷いはなかった」と絶賛された山本は、「同じ童貞といえど、これまでのとは趣が違います。本来の自分からはかけ離れているんですが、自分の童貞心と近いところもある」とその道の奥の深さを語った。

 一方、主人公を翻弄するヒロインを演じる神楽坂は「童貞の気持ちはわかりませんが、それはとても大事なものなんですね。(主人公の)気持ちの動き方がかわいらしくて、ちょっと(年齢的に)遅れた青春物語になっています。童貞がこんなにひとつの物語になることがおもしろいです」とストーリーと童貞への感想を語った。

 また、役柄ではなくプライベートでの童貞の相手をした経験を聞かれると「ないです。多分……」(神楽坂)。元グラビアアイドルとして活躍しており、本作で本格的な女優挑戦になることについては「体当たりでがんばっていきたい。いろいろ勉強しています」と意気込みをみせた。

 最後に小沼監督は、この映画のメッセージに触れ「人と人がつながる直前には、奈落の底の絶望感がすぐ隣にある。その欲望が達成されるには、すべてを投げうたないと超えられないハードルがあり、それは誰しもが共感できるものです。男性だけではなく、あらゆる人に観ていただきたい」。童貞文学というジャンルの映画であることをアピールした。

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  • グラビアアイドルから女優への一歩を踏み出した神楽坂恵 

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