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　ハリウッドスター未踏の主演作興行記録を打ち立てたウィル・スミスが嫌われ者のヒーローを演じる『ハンコック』（8月30日公開）のジャパンプレミアが21日（木）、都内のホールにて開催され、主演のウィルとシャーリーズ・セロンがレッドカーペットに登場した。屋外で行われた同イベントでは、数千万円をかけた車のオブジェが突風で吹き飛んでしまうというアクシデントが発生。関係者が大慌てのなかウィルは「僕のスーパーパワーで動かしたんだよ」と上機嫌で笑い飛ばした。

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　アクシデントが発生したのは、ウィルとセロンがレッドカーペットに登場した際。スーパーパワーをもつヒーローの役にちなんで、ウィルが原寸大の車の形をしたフライングオブジェを持ち上げる演出が予定されていたが、その前に突然の風が吹き荒れ、ヘリウムガスが満たされたオブジェは空高く舞い上がり、スタッフが押さえようとするなか、遠くへ飛び去っていった。

　そんな予想外の展開にもウィルはいたって上機嫌。その後の舞台挨拶では、ボイスパーカッションで観客をあおり、終始ハイテンションで雄叫びをあげながら会場を盛り上げた。みるからにイベントを楽しんでいるウィルは映画についても「映画を作る側が楽しんでいると、その雰囲気がスクリーンに表れる。（映画は）楽しむことと、驚きがあることが大事」。8作品連続の興行収入1億ドル超えという偉業を達成したばかりのウィルは、ジョークばかりの挨拶のなかに自らのポリシーもさらりと織り交ぜた。

　一方、ウィルのこの発言に対してセロンは「私は自分がセクシーにみえればそれでいいわ（笑）」。ウィルのコメントや立ち振る舞いに対するツッコミを随所に入れて会場の笑いを誘い、2人の息のあった様子をみせた。

　その後、ウィルはゲストとして登場した朝青龍と5年ぶりの再会を喜び、ジョークを言い合って会場を盛り上げ、最後に日本のファンに向けて「これからも皆さんを楽しませて、人生が深まるような映画を作りたい。ベストを尽くしていい映画を作り続けることを約束します」とメッセージを送った。

　ちなみに、イベントで吹き飛ばされた車のオブジェは約200〜300メートル先の道路でスタッフに回収された。とくにこれによる被害はなかったという。