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菊之助、舞台『わが魂は輝く水なり』でさらなる高みへ

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 歌舞伎俳優の尾上菊之助が、東京・渋谷Bunkamuraシアターコクーンで今月27日(火)まで上演中の舞台『わが魂は輝く水なり−源平北越流誌−』で平家の武将、斎藤実盛の息子・五郎役を熱演している。演出に蜷川幸雄を迎え、狂言師・野村萬斎と親子役で初共演を果たすなど、歌舞伎と狂言の異色コラボレートも話題。今月7日から始まった舞台も中日を終え、菊之助は「毎日進化して今日まできたという感じですね」とORICON STYLEにコメントを寄せた。

斎藤実盛の息子・五郎役を熱演する尾上菊之助 

斎藤実盛の息子・五郎役を熱演する尾上菊之助 

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 源平合戦の真っただ中、父を裏切り早世した五郎が亡霊となって父・実盛に寄り添い、不思議な父子関係を築いていく。五郎の弟・六郎(坂東亀三郎)もまた平氏ながら源氏の木曽義仲軍に鞍替えし、兄の死の真相を知るなかで露になる両軍の嫉妬心や葛藤が描かれる。

 「テーマが重い」と語る菊之助だが、「お客さんに楽しんでいただけるところもたくさんあって、そういうところを逆にお客さんから教えてもらいながら、毎日進化して今日まできた」と充実感を漂わせ、「萬斎さんとの親子関係もどんどん濃密になような気がします」と作品のテーマ性を濃く打ち出すことにも注力した。

 そして今回、歌舞伎役者と狂言師の血が混じり合うことで新たな目標もみえてきた。「今後は歌舞伎の新作をもっとできればと思いますね。蜷川ジュニア(蜷川実花=写真家・映画監督)じゃないですが、歌舞伎の古典のものを現代の作家さんに書いて頂くとか・・・」。可能性は拡がるが「それ以上に歌舞伎でやらないといけない役があるので、それとのうまくバランスをとりながらやっていきたいと思っています」とまずは自らの土俵でさらなる表現を追及する。最後に菊之助は「いつまでもお客さんが『あ、見てみたいな』と思っていただける方とやりたいです」と静かに語った。

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