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吉岡秀隆、杏の出演で映像化 第3回ドラマ原作大賞受賞作『猫弁〜死体の身代金〜』

 俳優の吉岡秀隆、モデル・女優のの出演で『TBS・講談社第3回ドラマ原作大賞』大賞受賞作『猫弁〜死体の身代金〜』を映像化。4月23日(月)にTBS系月曜ゴールデン枠(後9:00〜10:54)で放送される。1月22日にクランクインし、弁護士事務所のセットが建てられた神奈川・緑山スタジオには、多数の猫も集合して賑やかに撮影が続いている。

4月23日放送の月曜ゴールデン『猫弁〜死体の身代金〜』のワンシーン 百瀬(吉岡秀隆・左)は亜子(杏)の指導を受けて見合いを続けるが、30連敗中なのだ! (C)TBS

4月23日放送の月曜ゴールデン『猫弁〜死体の身代金〜』のワンシーン 百瀬(吉岡秀隆・左)は亜子(杏)の指導を受けて見合いを続けるが、30連敗中なのだ! (C)TBS

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 『TBS・講談社ドラマ原作大賞』は、テレビ局(TBS)と出版社(講談社)が互いのメディアを活かしたコンテンツ・コラボレーションプロジェクトの一環として進めている企画で、ジャンルにとらわれず映像化に向けたドラマ原作になる小説の発掘を目的として創設された。

 2008年には第1回受賞作『被取締役(とりしまられやく)新入社員』が、2010年には第2回受賞作『記憶の海』が受賞し、それぞれ、小説が発売され、テレビとラジオでドラマが放送された。

 第3回は2010年3月1日から10月31日までの募集期間に、570作品の応募があった中から大山淳子氏の『猫弁』が大賞に選ばれた。大山氏は、2006年に新人脚本家を発掘するための城戸賞に入選した経歴を持ち、今回のドラマの脚本も手がける。

 主人公は、頭脳明晰ながら、なぜかペットがらみの依頼が多く「猫弁」と呼ばれている天才弁護士の百瀬太郎(吉岡)。訳あって施設で育った百瀬は家庭を持つことに憧れいる。結婚願望が強く、結婚相談所の職員、大福亜子(杏)の指導を受けて、見合いを繰り返しているが、なぜか30連敗中だ。

 ドラマは、大手靴メーカーの会長の葬儀の式場から、棺を乗せたまま霊柩車が盗まれるところから始まる。遺族にはそのことを警察に通報できない事情があり、百瀬に問題解決の依頼が舞い込んだ。やがて犯人から身代金要求の電話が入り、百瀬は釈然としないまま事件に巻き込まれることになる…。

 百瀬は捨て猫など哀れな事情を抱えた猫を見るとそのままにできない性格で、弁護士事務所には10匹を越える猫が同居している。そんな心優しい百瀬を演じる吉岡は、「独自の世界観といいますか、どこかファンタジーであり、どこかリアリティーがあってちょうどその中間をフワフワといく感じが、台本を読んでいてなんとも居心地よかった。百瀬はなんだかつかみどころのないキャラクターなので、あまり深く考えすぎないようにしています」とコメント。

 一方の杏は「一人ひとりのキャラクターにすごく愛すべきところがあって、読み進めるうちにそれぞれの物語が見えてくるような台本でした。百瀬に対して、結婚相談員として接するときの感情と内に秘めた感情の両方を意識しながら亜子を演じていきたいです」と語っている。ほかに、キムラ緑子柳原可奈子板谷由夏岩松了野波麻帆荒川良々石田明NON STYLE)、上田耕一塩見三省伊東四朗渡辺美佐子らが出演。

 同賞の審査に参加し、ドラマのプロデューサーで演出も務めるTBSの北川雅一氏は「一見犯罪小説だが、親子の情愛小説でもあり、恋愛小説でもある。ジャンルを飛び越えたこの様な作品は本当に才能のある人にしか書けない。その上、素晴らしい俳優さんが揃って熱のこもった現場になっています。なかなか報われない今日この頃、それでも頑張っている人たちがこのドラマを見て温かい気持ちになってくれるといいと思います」。

 ドラマの原作『猫弁〜天才百瀬とやっかいな依頼人たち〜』は単行本が2月中に、文庫版が3月中に講談社から発売される予定。

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