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個性派俳優・堺雅人と山田孝之が初共演!傑作戯曲『その夜の侍』映画化

 演劇界で注目を浴びる劇団『THE SHAMPOO HAT』の赤堀雅秋による傑作戯曲『その夜の侍』が、赤堀自らの脚本・監督により同名映画化されることがわかった。復讐の機会を狙う男と追いつめられる男ふたりの狂気や残酷さを描く人間ドラマとなる同作で、個性派俳優の堺雅人山田孝之が初共演する。撮影を終えた堺は、「(山田と)念願の共演です。むこう三年分くらい、ガッツリご一緒できました。しばらくは心残りありません。あんまり夢中だったもので、自分がどんなカオをしているか、まったく想像できません。完成は楽しみですが、ちょっと恐ろしくもあります」と語っている。

堺雅人が演じる“復讐の機会を狙う男”(C)2012「その夜の侍」製作委員会

堺雅人が演じる“復讐の機会を狙う男”(C)2012「その夜の侍」製作委員会

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 人間の本質に根ざす無様さや滑稽さ、残酷さや狂気までをあぶり出し、その生き様を観る者に突きつける同作で、堺は妻をひき逃げされ復讐の機会を狙いながらも、自らの行為に葛藤し犯人を追いつめていく主人公を演じる。繊細な感情表現ができる役者ということで、赤堀監督からの熱いラブコールを受け出演が決まった。『THE SHAMPOO HAT』を以前から知っている堺は「ゆがんでいるけど誠実な、奇妙な世界観をもった劇団です。同年代の演劇人がつくりあげた物語に参加できたことを、とてもうれしく思っています」と語っている。

 一方、山田は、暴力的な行動の内側に底知れない孤独を抱えながら、周囲を惹きつけるカリスマ性も併せ持つひき逃げ犯を演じる。山田は出演の経緯を「最初に台本を読んだ時は、キャラクターやストーリーが個性的で非現実的にも感じるし、現代社会のリアルな問題点にも感じて、とても興味深かったので、ぜひ参加したいと思いました」。また撮影を終えてからは「一般常識から外れない様に生きる事が人として正しい生き方だとすると、とても理解し難い人間が多いと感じたので、皆さん苦労は多かったと思います」と作品の難しさをコメントしている。

 今回が初共演となった二人は、お互いにこれまでに演じたことのない役どころで、現場では四苦八苦しながら監督と細かく話し合いをし、役を作っていったという。特に堺は、分厚いレンズ眼鏡をかけ、ぼさぼさの髪に薄汚れた作業着姿の冴えない中年男になりきって、これまでとは違った一面を見せている。そのほかの共演者には、新井浩文、綾野剛、谷村美月、安藤サクラ、田口トモロヲなど実力派俳優たちが顔を揃える。

 同作は、最愛の妻をひき逃げで亡くしてから虚無な人生を送っていた主人公と刑期を終えて出所したひき逃げ犯が対峙する物語。ひき逃げ犯のもとには、復讐の決行日をカウントダウンする脅迫状が届くようになり、周囲の人間は止めさせようとするが、妻の命日にふたりは対峙することになる。

 撮影は、昨年9月から10月にかけて関東近郊で行われた。完成は2012年3月、公開は同年秋予定。

関連写真

  • 堺雅人が演じる“復讐の機会を狙う男”(C)2012「その夜の侍」製作委員会
  • 山田孝之が演じる“追いつめられる男”

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