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水野美紀、カンヌ出品『恋の罪』で初ヌード「いままでとは違う女を追究」

 女優・水野美紀主演の映画『恋の罪』(園子温監督)が、現在フランスで開催中の『第64回カンヌ国際映画祭』の監督週間部門に出品され、現地時間18日夜(日本時間19日早朝)に公式上映されることになった。同作で水野は、一糸まとわぬ姿を初披露しており、「いままでとは違う女を追究した役でした。この機会に役の幅が広がればいいな」と語っている。

映画『恋の罪』より (C)2011「恋の罪」製作委員会  

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 水野が演じるのは、夫以外の男との関係から逃れられない刑事・和子役。「幸せな家庭を持っていても満たされない。刑事として男勝りでいないといけない仕事の部分と日常では抱えきれない渇きから愛人との関係でバランスを保とうと葛藤している。女性の本質を描いた作品」(水野)。

 物語には、和子のほかに二人の女性が登場する。昼は大学で教え子に、夜は手当たり次第に街で男に体を売る大学助教授・美津子(冨樫真)、退屈な生活に身を持て余し、ささいなことから道を踏み外す主婦・いずみ(神楽坂恵)。この3人の女性の数奇な運命が、渋谷のラブホテル街で起きた猟奇殺人事件をきっかけに交錯する。

 『冷たい熱帯魚』に引き続き、実際に起きた事件からインスパイアされてセンセーショナルな物語を作り上げた園監督は、「私の女性に対する愛、尊敬、恐怖を描きました。その結果、私の中の卑しくて、軽蔑すべき感情とも向かい合わざるを得ませんでした。女優たちは脚本を越えた素晴らしい演技をしています。カンヌでどのように受け止められるのか、楽しみです」とコメントを寄せた。

 身も心もさらけ出し、体当たりの演技に挑んだ水野も「園監督のセンスで大変面白く、力がある作品になっています」と胸を張って作品をカンヌに送り出す。「海外の女性たちが観てどう思うのか気になります」と話していた。

 日本では11月に東京・テアトル新宿ほかで全国公開される。

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