今、テレビ東京の看板アナウンサーといえば大江麻理子と大橋未歩の両アナ。後輩・松丸友紀アナは「私が入社した時から、二人を見て勉強しろと言われてます。仕事に対する情熱のかけ方は飛び抜けてます」といい、実際、二人は自ら企画を出して番組制作にも携わる。「制作する喜びをこの会社からもらっている。これより面白いものがあるなら、フリーになってもいいと思うけど、なる必要を感じない。自分たちで環境を面白くするのも必要ですよね」と大橋アナ。「名誉の負傷」まであるという。

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　二人はこのほど、デキるビジネスパーソンを目指す“デキビジ”に向けた経済情報を伝える経済情報番組『勝間和代＃デキビジ』（毎週日曜 後10：00 BSジャパン）の24日放送回にゲスト出演。それぞれ人気番組を多数抱える看板アナ二人がゲストとして、かつ2ショットで長時間並ぶ構図は、お互いに「珍しいですね」と目を合わせるほど稀だ。同番組レギュラーの松丸アナを交え、収録後にお邪魔した。

　アナウンサーという職業について、大江アナは「自分の伝え方によって、相手にいろんなことを受け止めていただく可能性があるという意味では、やりがいのある仕事」と断言。大橋アナも「常に、出演している制作スタッフと思ってやっています」と“裏方”の気持ちを持って臨む。

　大江アナ司会の『宇宙ニュース』（毎週木曜　後9：54　テレビ東京系）と大橋アナの『大橋未歩のシューカツ魂！』（同局で3月放送）は、まさに彼女たちの企画書ありきで生まれた番組だ。「私たちでも企画を作りやすい環境にあるんです。社内がこじんまりしているぶん、社員の顔がわかるからこそ、作れる物がある。周りが同調してくれる環境があるんです」と大江アナ。大橋アナも「有志みたいに人がわいてきて、番組作りに向けてすぐ動ける」と充実した日々を過ごす。

　自ら番組スタッフとしても手腕を発揮する両先輩アナを前に、松丸アナは「どういう風に形にしてっていうノウハウを知らなくて、参考になりました」と憧憬の眼差しを向け、じっと耳を傾ける。その一方、大江アナは「三十路そこそこ生きてればいろいろあるんです…体力がないとやっていけない」と切り出し、大橋アナも「ストレスで歯ぎしりして、歯がかけたりする。名誉の負傷ですかね」と笑い話も。

　入社間もない頃から担当番組を持つなど、共通する経歴を持つ一期上の先輩・大江アナに対して、大橋アナは「不仲説とかありますけど、仕事に対する考え方とかはやっぱり同志だなって。いい先輩であり、戦友だなって思います」と「大江派」「大橋派」構造をさらりと一蹴。大江アナも「大橋さんとは仕事上で顔を合わせることなかったけど、常にお互いの存在を感じていて、心の支え」と同調した。

　収録合間にテレビカメラが回っていないところでは、勝間氏含めてガールズトークに花が咲く。大江アナは「アナウンス室も和気あいあい。お互いを高め合ったり、なぐさめあってる環境。その雰囲気作りで、重要なのは先輩の佐々木明子アナ」と社内の様子を紹介。大橋アナも「派閥はある？ って聞かれたら、みんなアッコ派ですね！」。

　ちなみに番組内で大橋アナは、女性としても先輩の勝間氏に子育てについても相談を持ちかけた。「まさに案ずるよりも産むが易しだと思った。キャリアのことが心配で、出産に二の足踏むけど、勝間さんはしなやかに考えてらっしゃった。子育てと仕事の両立についての考えが少し変わった。前向きになりましたね。近々に吉報？ どうでしょうね〜」。アナウンサー、制作スタッフとしての顔に、ママの顔が加わる日も楽しみだ。

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