タレントのモト冬樹と女優の神田沙也加が8日、ミュージカル『ファンタスティックス』の最終舞台けいこ前に都内で囲み取材に応じた。モトと神田は同舞台で“親子役“を演じるが、以前から神田の母で歌手の松田聖子と親交の深いモトは、今回の共演に「昔から知ってて、別に何をしてあげてきたというわけじゃないけど、(神田が)勉強してここに立っているのがすごく嬉しい」と感慨深げ。“松田聖子の娘”としてではなく共演者として神田と向き合っていることを喜んだ。
1960年のオフ・ブロードウェイ初演以来、42年間上演され続けた同ミュージカルを、演出家・宮本亜門が2003年に“亜門版ミュージカル”として上演。今回、再々上演を迎えるにあたりキャストを一新し、主演を務める鹿賀丈史のほか、田代万里生、斉藤暁、モト、神田らが集結した
紅一点の神田は、年上の男性陣に囲まれ「皆さんすごく温かくて、柔らかくて、優しい方ばかり。すごく大切にしていただきました」と感謝。モトとの親子役にも「はじめから近い距離でお芝居できたので、自然に見えているのかなって思います」と満足気な笑顔を浮かべた。これまで「ミュージカルがあんまり好きじゃなかった」と言うモトも、今回の作品によって心境が変化。「亜門さんが素晴らしい。ミュージカルの楽しさを覚えました」と語り、今年入籍した一般女性の妻にも「観に来てよ! とは言ってます。初日は来ないかな。もう少し僕が慣れてから・・・」と照れ笑いをみせた。
主演の鹿賀は役柄について「ちょっと難しかった。シャレも言うし、教訓じみたことも言う。それが1つにまとまらなくて。今のところ、もうちょっとかな」と苦戦している様子。また公演中に還暦を迎えることを触れられると「あんまり嬉しくないです・・・」と苦笑いし「それで何かが変わるってわけではないし、なんか嫌だな。ちょっと冷や汗かいちゃった」と心境を吐露した。
囲み取材にはほかに田代、斉藤、宮本が出席した。亜門版ミュージカル『ファンタスティックス』は、10月9日(土)より東京・Bunkamuraシアターコクーンで上演。
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2010/10/08