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唐沢寿明が主演で『不毛地帯』連ドラ化! 『白い巨塔』以来6年ぶりの山崎豊子ドラマに挑む

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 俳優の唐沢寿明が、フジテレビ開局50周年記念ドラマ『不毛地帯』(10月スタート)で主演を務めることが14日、同局より発表された。作家・山崎豊子さんの同名小説をドラマ化した今作は、10月より半年間に渡って放送される超大作となる。同じく唐沢主演、山崎さん原作、半年間の連ドラといえば2003年10月放送の大ヒット作『白い巨塔』(同局系)が思い出されるが、主演の唐沢は「『白い巨塔』を越えられるくらいのいいドラマを創るために精一杯やりたいです!」と意気込んでおり、同局の50周年を飾るにふさわしい骨太なヒューマンドラマとなることは間違いなさそうだ。

超大作に挑む唐沢寿明 

超大作に挑む唐沢寿明 

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 『不毛地帯』は、1973年から78年まで雑誌『サンデー毎日』に連載され大ヒットを記録したベストセラー小説。元大本営参謀のエリート軍人で、11年もの長きに渡るシベリア抑留を生き抜いた主人公・壱岐正(いき・ただし)が、高度経済成長期の日本を舞台に、再びビジネスという“戦場”に身を投じ、世界を相手に戦う様を描いた超大作だ。1976年には俳優・仲代達矢主演で映画化され、79年には俳優・平幹二朗で連ドラ化(TBS系)されるなど、これまでに名立たる名優が同作の主演を務めてきた。

 『白い巨塔』以来、6年ぶりの山崎作品に挑む唐沢は「俳優冥利に尽きます! (山崎さんが)きちんと取材され完璧な読み応えのある作品ですし、前作と同様緊張します」と身を引き締めながらも、「見応えのあるドラマになるよう頑張るので、ぜひ見ていただきたいと思います」と気合十分。同作の長部聡介プロデューサーも「ある意味、戦争の加害者であり、被害者でもある、一筋縄ではいかない複雑な役を演じられるのは、役者として圧倒的な存在感と抜群の演技力を持つ唐沢さん以外ないと考えました」と期待を寄せている。

 さらに今作には、唐沢のほかにも豪華キャストが勢ぞろいする。唐沢演じる主人公の妻に和久井映見、陸軍士官学校以来の同期であり親友に柳葉敏郎、そのほかにも主人公を取り巻く人々に中村敦夫、小雪、原田芳雄、天海祐希、竹野内豊、岸辺一徳、伊藤四朗など、この1作品で数本の連ドラが作れてしまうような、個性豊かなキャストが脇を固める。

 クランクインは7月中旬を予定しており、唐沢演じる主人公・壹岐がシベリアで強制労働に従事するシーンは、雪のニュージーランドでロケを敢行。標高1000メートル以上の高地にオープンセットを建設する。また、そのほかのシーンも各地で海外ロケが予定されているという豪華さだ。

  単なる 戦後史を描いたドラマではなく、激動の時代を“矛盾”を抱えつつも、必死に生き抜いた1人の男の生き様を通じ、人間そのものを描いた同作。長部プロデューサーは「過酷なまでのエネルギーに突き動かされた男と女の姿は、どこか閉塞感漂う現代の我々の心を強く揺さぶります。内容、スケール感など、すべてにおいて50周年に相応しい骨太な人間ドラマであると確信しています」と、同局ドラマの集大成となる作品にすることを力強く宣言していた。

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