安部公房の小説を石井岳龍監督が映像化した映画『箱男』が、「第74回ベルリン国際映画祭」(2月15日〜25日)のBerlinale Special(ベルリナーレ・スペシャル)部門に正式招待され、そこでワールドプレミアを迎えることが決定した。 原作は、作家・安部公房が1973年に発表した小説であり、代表作の一つ。人間の自己の存在証明を放棄した先にあるものとは何か?をテーマに、その幻惑的な手法と難解な内容のため、映像化が困難と言われていた。ヨーロッパやハリウッドの著名な監督も映画化を試みたが、安部サイドから許諾が下りず、企画が立ち上がっては消えるなどを繰り返していた。
2024/01/15