俳優の本郷奏多（32）が主演を務める、フジテレビ「火曜ACTION！」枠のドラマ『クライムファミリー』の第1話がきょう11日に放送される。放送に先立ち、主人公・松田郷を演じる本郷が、作品への思いを語った。

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　同作は、主人公が金をだまし取るために家庭教師と偽りある一家に潜入するが、その一家は主人公以上の“犯罪一家”だったいうブラックコメディー。

■“郷”の魅力はコロコロ変わる振り回され方「愛せるキャラクターに」

　作品の出演が決まったときから「最初の1、2行で面白そうだと思ってワクワクして。面白いドラマになるんじゃないかなと第一印象でやってみたくなるドラマ」とストーリーに太鼓判を押す本郷。「全4話なのでスピーディーに展開していて、続きが気になる作品でスピード感とエネルギー感がある印象でした」と作品の魅力を語った。

　演じる郷については「台本を読んだ印象だと、根は悪い人ではなくて。心の奥底は優しい気持ちを持っている人だと思った」と分析。「主人公ですし、嫌なやつに見られてしまうのはもったいないので、ちょっと抜けている部分もあって、どこか愛せるキャラクターにできたらと思って演じました」と明かした。

　そんな郷は天涯孤独でさびしさを抱えて生きてきた。「すてきな家族に対して憧れもあって。最初は家族なんてってバカにしていた郷が、家族っていいかもって心がきれいになっていく人間らしいところがある」とチャーミングなポイントを紹介。「（潜入先の）家族といるときはペースを握られ、振り回されっぱなし。相手によって振り回され方がコロコロと変わる。家族と向き合ったときの郷の振り回され方が面白いと思う」と見どころを伝えた。

　さらに、郷はほとんどのシーンに出演しているため、撮影は朝から晩まで続いた。撮影の日々を振り返った本郷は「結構、走ることが多くて」と苦笑い。「ここ数年、プライベートでは運動をほぼしていなかったもので、毎日走ってっていうのは、しんどかったです」と小声で打ち明け、笑いを誘った。

■“家族”とのシーンは「和気あいあい」「集中してものづくりをしようという雰囲気」

　郷は、父・佐々木歩（大倉孝二）、母・陽（真飛聖）、受験を控える高校生の長女・夢（吉田美月喜）、同じく受験を控える長男・勝（荒木）の4人家族のもとへ潜入する。本郷は4人とはそれぞれ初共演となるが、本郷は「和気あいあいとしていてすごく現場の雰囲気が良かったです。みんなで一生懸命集中してものづくりをしようという雰囲気がありました」と和やかな撮影現場の雰囲気を振り返った。

　特に荒木とは「すごい趣味が似ていて話が合って。結構なついてくれていました。ギターやゲームなど好きな物が似ていてずっと楽しく話していました」と意気投合した。「『良かったらLINE教えてください』と言われたので久しぶりに（仕事現場で連絡先を交換しました）。お友だちができました（笑）とうれしげだった。

　撮影を通して仲を深めた荒木は、本郷との共演について「刺激があり、学びのある時間を過ごさせていただいている」とコメントしていた。これを受けて、うれしそうな笑顔を見せた本郷は「すごい吸収力がある時期だと思うので、監督に言われたことを一生懸命やる姿がすごいすてきだなと思いました。空いている時間も台本を読んでせりふの練習をしていたりとか、すごい真面目だなと思いました」と今後の活躍に期待を寄せた。

　家族との食卓を囲むシーンは本郷のお気に入りのシーンだそう。「郷がいろんな表情を見せるんです。脅されてビビってたり、企んでいたり、家族を助けるために一生懸命頑張っていたり。いろんな表情がぎゅっとスピーディーに詰まっているのが、見どころかな」と話し、「自分の家族のことを考える瞬間が生まれるかもしれないですし、見終わったらすてきな気持ちが残るようになっているので、そういった気持ちを少しでも抱いていただけたら」と力を込めた。

　今作は、関東ローカルで30分×全4回放送。初回の11日と18日は深夜0時35分、25日と5月2日は深夜0時25分スタート。各話放送終了後、TVer、FODなどで見逃し配信を実施する。