俳優の今井翼が8日、都内で行われた映画『TELL ME 〜hideと見た景色〜』の初日舞台あいさつに出席した。観客からの温かい拍手を浴びた今井は、無事に封切りを迎え「皆さん、それぞれの感じ方があると思います。僕らも現場で収録を重ねて、作品を完成させることができた。僕が言うのもおこがましいけど、改めてHideさんへの思いを共有できることがうれしく思います」と感慨深げに喜びを語った。

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　同作は、ロックバンド・X JAPANのギタリストで1998年に亡くなったhide（本名：松本秀人）さんの実弟・松本裕士氏の著書『兄弟 追憶のhide』（講談社文庫）を映画化。制作途中だったアルバム、すでに決定していた全国ツアーや数々のスケジュールなど、本人不在という異例の状況下で裕士氏がhideさんの遺した音楽を世に届けるため、hideさんの共同プロデューサー I.N.A.をはじめとする仲間たちとともに困難を乗り越えていった軌跡を描く。

　今井が演じるのは、Hideさんの実弟で駆け出しマネージャーの主人公・裕士。その事務所のチーフマネージャー・児玉役を務めた細田善彦は「僕が中学生の頃からテレビで今井さんを見ていて、その人の先輩役と聞いて非常に戸惑いを感じながら演じていました」と公開初日に心境をぶっちゃけて笑わせる。

　さらに「劇中では裕士にとって、ちょっとした壁になるような存在。撮影の時は『僕は今井さんのことをファンとして見守っていました』という思いをふつふつと抱えながら臨んでいました」と振り返ると、このトークを笑顔で聞いていた今井が「劇中では嫌になるくらい厳しい役柄でしたね（笑）。でも（細田は）役者ですからね。やっぱりプロでしたよ」とリスペクトのまなざしを向けていた。

　舞台あいさつにはそのほか、共演の塚本高史、JUON、川野直輝が出席した。