俳優の小泉孝太郎(43)、が30日、都内で行われたWOWOW『連続ドラマW 松本清張 眼の壁』(毎週日曜 後10:00※6月19日スタート、全5話)完成報告会に登壇した。同日は欠席となった親友役の上地雄輔(43)とは、同じ神奈川・横須賀市出身で「3歳の頃から一緒」という気心知れた仲。「僕の中でも特別な存在」というほどの上地だが、小泉は「親友、家族ごちゃまぜになったような存在。雄輔と今回、親友役は不安だった。仲が良いからこそ、甘えがでちゃ嫌だなって不安だった」と本音をのぞかせた。 没後30年・松本清張にとって社会派推理小説の起点となった記念碑的作品『眼の壁』(新潮文庫)をドラマ化。強い正義感を持つウキシマ電業社員の萩崎竜雄(小泉)が、2億円の手形詐欺に遭い失踪した部長の行方と、事件の真相に迫っていく。上地は萩崎の学生時代からの友人の記者・村木満吉を演じている。 ビデオメッセージを寄せた上地は「とくに学生時代は、一緒に夢を語ったり、他愛のない話をしたり思い出があるのですが、この世界に入っても共演するなかでも、一番仲良い役をこの作品でできたことがうれしく思います」と歓喜。小泉も「スイミングスクールとか一緒だったんです。大人になって芸能界への夢を語り合っていたなかで、雄輔は一個下ですけど、僕の中でも特別な存在」と顔をほころばせる。 だからこそ“親友役”は不安だったとしつつも「結局、僕は雄輔の存在に救われました。出会った中で一番、雄輔に『感謝したい』と本人に言いました。苦しい萩崎のなかで役の中でも親友の村木なんです。村木の存在に萩崎は本当に救われる。それが、昔から実生活でも親友のように付き合ってきた雄輔とWOWOWの社会派のドラマのなかで親友役を演じられたのは心から感謝しました。撮影終わってから初めて『雄輔、ありがとう』と心から言ってご飯おごりましたからね」と難役を演じる上での支えになったことを振り返っていた。