是枝裕和監督の最新作『ベイビー・ブローカー』(6月24公開)の制作報告会イベントが10日、撮影が行われた韓国で開催された。主演のソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンらキャスト陣が登壇し、是枝監督は日本からリモート出演。翌週から開催される「第75回カンヌ国際映画祭」(17日〜28日)にむけての意気込みを語った。 マスコミ陣から大きな拍手とフラッシュの嵐とともに出迎えられた面々。赤ちゃんポストに預けられた赤ん坊を連れ去るベイビー・ブローカーのサンヒョンを演じたソン・ガンホの「個人的に3年ぶりにこういう場で是枝監督の新作とともにごあいさつできるようになり、うれしいです。ありがとうございます」というあいさつに続き、サンヒョンの相棒であるドンスを演じたカン・ドンウォン、2人と共に旅をすることになった赤ん坊の母親ソヨンを演じるイ・ジウン(IU)、彼らを検挙しようと尾行を続ける刑事スジン(ペ・ドゥナ)の後輩、イ刑事を演じたイ・ジュヨンがあいさつ。その後、日本からリモートでイベントに参加した是枝監督もモニター越しに「長年の夢がかなって、映画が完成してこの日を迎えられたことをうれしく思います」と話した。 「第75回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門への出品決定が決まったことについて是枝監督は「あの場所は何度行っても本当に緊張しますし、喜びでもありますし、この作品にとっては本当に最高のワールド・プレミアの場所に選んでいただいたなと思っています」と並々ならぬ思いを吐露。