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2022年秋に開催される大正時代に活躍した詩人・萩原朔太郎の大回顧展「萩原朔太郎大全2022」の記念映画として製作された『天上の花』が、同年初冬に新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほか全国で順次公開される。三好達治役で主演を務めるのは、俳優の東出昌大。萩原朔太郎の妹・慶子役に入山法子。そして、吹越満有森也実、萩原朔太郎の孫である萩原朔美、漫画家の浦沢直樹などが出演する。 本作は、萩原朔太郎の娘である萩原葉子が1966年に発表した小説「天上の花――三好達治抄――」が原作。萩原朔太郎を師と仰ぐ三好達治は、朔太郎の美貌の末妹・慶子と結ばれることを望むが、貧乏書生と侮られ拒絶される。しかし十数年後、慶子が夫と死別すると、三好は妻子と離縁して慶子と結婚。時は 太平洋戦争の真っ只中、身を隠すように越前三国にひっそりと新居を構えた二人には、雪深い冬の過酷な生活が待ち受けていた。三好は純粋な文学的志向と潔癖な人生観の持ち主であり、奔放な慶子に対しする一途な愛と憎しみが、いつしか激情とともに制御できなくなっていく。戦争の時代に翻ろうされ、詩と愛に葛藤し、懸命に生きた人々への鎮魂歌。

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  • 「萩原朔太郎大全2022」記念映画『天上の花』2022年冬公開(C)2022「天上の花」製作運動体
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