「1シーン、1シーンがまるで絵画のように美しくて、そこに“ちょっと、お邪魔します”といった感じの登場人物たちがいる。京都の風情ある景色が本当に綺麗で、なのに登場人物たちはみんな不穏でザワザワさせるんです」(高畑充希)。 女優の高畑充希が主演するWOWOWのオリジナルドラマ『連続ドラマW いりびと-異邦人-』は、美術キュレーター出身の小説家・原田マハの小説「異邦人(いりびと)」(PHP文芸文庫)が原作。美の世界で交錯する人間模様や画壇の才能をめぐる激しい愛憎を描きながら、無名画家の出生の秘密、そして、ある天才画家の死の真相に迫る“アートミステリー”を映像化。高畑は、熱心な美術収集家だった祖父から引き継ぎ、有吉美術館の副館長を務める主人公・篁菜穂を演じる。 京都のみやびやかな情景、祇園祭の山鉾や屏風祭といった風物、クロード・モネ「睡蓮」の実物をはじめとした数々の絵画・美術作品が登場する。「1シーン、1シーンがまるで絵画のよう」と言った高畑のことばは、決して大げさではない。
2021/11/26