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映画『イン・ザ・ハイツ』壁の上でダンス、どうやって撮ったの? トリックを明かす

 ミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』(7月30日公開)より、メインキャラクターのベニー(コーリー・ホーキンズ)とニーナ(レスリー・グレース)のデュエットシーンが解禁された。

ベニー(コーリー・ホーキンズ)、ニーナ(レスリー・グレイス)=ミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』(7月30日公開)(C) 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

ベニー(コーリー・ホーキンズ)、ニーナ(レスリー・グレイス)=ミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』(7月30日公開)(C) 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

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 夕焼けが照らすジョージ・ワシントン・ブリッジをバックにベランダで自分たちのこれからを楽曲「When The Sun Goes Down」にのせて歌い合う2人。すると突然ベニーが建物の壁に足をかけ、歩き出す! ニーナもベニーから差し出された手を取り、壁の上でダンスする、という印象的なシーンだ。

 本作の振付を担当したクリス・スコットがこのシーンの撮影秘話を教えてくれた。「ここだけの秘密で、どうやって撮影したか教えてあげるよ。仕組みは、フレッド・アステアが『恋愛準決勝戦』(1951年)で披露した、床と壁と天井の4面を使った有名なダンスシーンと同じなんだ。カメラとセットの壁が固定されていて、同時に回転する仕組みになっている。『恋愛準決勝戦』のシーンは屋内だったけれど、本作では外壁で踊るようにデザインされているんだ」。

 さらに、「このシーンのダンスは、アニメーションなどは加えられず、本当に全て踊っているんだよ!」と、アピールする。

 「難しかったのは、実際に回転するセットを使って練習ができる時間が限られていたので、テーブルを逆さまにして階段に見立てたりして、『多分こんな感じになる』と想像しながら作り上げなくてはならなかったところだ。このような難しいシーンの撮影を成功させることができたのは、長年一緒に仕事してきた僕と、ジョン・M・チュウ監督と、撮影監督のアリス・ブルックスのお互いへの信頼があったからなんだ。ジョンとアリスは僕を振付師として信頼してくれている。僕は撮影監督のアリスが、僕のビジョンをカメラで捉えてくれていると信頼しているからね」。

 対してこの難しいシーンを実際に演じたレスリー・グレースは「本当に大変なシーンだった」と振り返る。「まるで遊園地の乗り物に乗っているような感覚だったの! 壁のセットが完成するまで、リハーサルもできなかったから、映画の中でも最後に撮影されたシーンよ。ベニーとニーナにとっての大切なシーンだから、成功させるために、コーリーと私は愛と努力をたくさん注いだわ。今までこんな風に踊ったことがなかったから、大変だったけれど、クリス・スコットのおかげで無事成功させられた。私たちの体の一部は、まだあのセットの上にあるんじゃないかって言うぐらい、身を粉にして頑張って、努力の甲斐があるシーンになったわ」。

 本作は、トニー賞4冠(作品賞、楽曲賞、振付賞、編曲賞)とグラミー賞ミュージカルアルバム賞を受賞した傑作ミュージカルを映画化した作品。映画ならではのスケールとカラフルな映像美そして今日の世界の社会情勢を反映した大胆なアレンジが加わっている。

 ニューヨークに実際にある賑やかな移民の街“ワシントン・ハイツ”を舞台に、その街で育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーら、つまずきながらも自分の夢に踏み出そうとしている若者たちが、街の危機に立ち上がる物語。突如起こった大停電の夜、街の住人たち、そしてウスナビたちの運命が大きく動き出す。

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