是枝裕和監督率いる映像制作者集団・分福の新人・佐藤快磨監督の長編デビュー作となる映画『泣く子はいねぇが(仮)』(今秋公開予定)。近年ユネスコの無形文化遺産に登録された秋田の来訪神行事「男鹿のナマハゲ」を物語のモチーフとした本作で、主演の仲野太賀に加え、新たに吉岡里帆、寛一郎、山中崇、余貴美子、柳葉敏郎の出演が発表された。 本作は、日本の一地方都市である秋田の寂れた港町、雪の降る男鹿半島が舞台。娘が生まれるというのに、いつまでも「父親」の自覚を持てないでいた主人公のたすく(仲野)。妻に愛想をつかされたたすくは、父親らしさを証明しようとしていた。大みそかの夜、「悪い子はいないか」とナマハゲ達が闊歩する男鹿の街で、全力疾走する全裸のナマハゲが生中継のニュース番組で全国に放送されるという事件が起こる。そのナマハゲの正体は、妻との約束を守れずに泥酔しきったたすくだった。
2020/03/12