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志村けん、芸歴48年にして初の映画主演 菅田将暉と二人一役「とても楽しみ」

 タレントの志村けんが、小説家・原田マハ氏が自身の経験をもとに書き上げた『キネマの神様』の実写映画で、俳優の菅田将暉とW主演を務めることが発表された。1972年に井山淳と結成したお笑いコンビ・マックボンボンで芸能界デビューした志村にとって芸歴48年で初めて映画主演を担当する。メガホンをとるのは『男はつらいよ』シリーズでおなじみの山田洋次監督。公開は12月予定。

映画『キネマの神様』に出演する(左上から時計回りに)志村けん、菅田将暉、宮本信子、永野芽郁(C)2020「キネマの神様」製作委員会

映画『キネマの神様』に出演する(左上から時計回りに)志村けん、菅田将暉、宮本信子、永野芽郁(C)2020「キネマの神様」製作委員会

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 同作は、1920年に蒲田撮影所を開所した松竹映画の100周年を記念して製作。「第1回日本ラブストーリー大賞」「第36回新田次郎文学賞」などを受賞している人気小説家・原田氏がつづった原作を、山田監督が“家族”をテーマにした映画作品に仕上げる。

 志村は『ロラックスおじさんの秘密の種』(12年)、『映画妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』(14年)で声優としての映画出演はあったものの、実写は『鉄道員』(99年)以来、21年ぶり。その志村が演じるのは、無類のギャンブル好きのゴウ。若き日のゴウを菅田が担当し、二人一役で主人公を演じる。

 さらにゴウの妻・淑子を宮本信子、映画の撮影所で働くゴウとテラシンがともに恋心を抱く食堂の娘を永野芽郁が演じる。時代を越えて繰り広げられる愛と友情が描かれ、若き日のゴウが信じた“映画の神様”が時を越えてひとつの家族にある奇跡をもたらすストーリーが紡がれる。

 志村は「光栄なこと」と抜てきに笑顔。「山田洋次監督の作品もたくさん見ていましたので、緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています」と意気込んでいる。菅田も「このようなすてきな座組に呼んでいただけたこと心から感謝します」と感慨を込め、「脚本を読みながら体が熱くなりました。この世界に入ってよかった。そんなふうに思いました。撮影所と映画と映画館とそこにいる人たち。この優しい情熱がどうか届きますように」とコメントを寄せた。

 永野は3回目の菅田との共演について「今までとは違う関係性の役どころなので、どんな空気が生まれるのか、とても楽しみです」と撮影が心待ちな様子。約50年ぶりの山田組となる宮本は「参加できることをうれしく思っています。志村けんさんとご一緒するのは初めてなので、とても楽しみにしております」と話した。

 山田監督は「映画が娯楽の王座を占め、日本映画が世界中の関心と尊敬を集めていた黄金時代があった。あのころの撮影所はまさに夢の工場として活気にあふれていて、通俗娯楽映画から映画史に残る芸術作品まで続々と作られていた」と回想。「華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、ドラマチックに描きたい」と決意を語っている。

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