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『相棒16』初回15.9% 前年より微増、安定の好スタート

 俳優の水谷豊反町隆史が出演するテレビ朝日系ドラマ『相棒season16』(毎週水曜 後9:00)の初回拡大スペシャル「検察捜査」(〜10:24)が18日に放送され、番組平均視聴率が15.9%だったことがわかった(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)。前シーズンの初回15.5%をわずかながら上回る好スタートとなった。

『相棒season16』初回拡大スペシャル「検察捜査」より (C)テレビ朝日

『相棒season16』初回拡大スペシャル「検察捜査」より (C)テレビ朝日

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 2000年6月3日に「土曜ワイド劇場」でスタートし、2002年から連続ドラマ化され、シーズン16が開幕。シーズン15の最終回(17年3月22日)までの全286話の平均が16.2%を誇る、21世紀の日本のドラマを代表する作品となっている。

 シーズン14の初回(2015年10月)より登場した、杉下右京(水谷)の4代目・相棒の冠城亘(反町)とも3シーズン目になる初回は、歴代の妻3人の殺害容疑で警視庁に勾留中の大富豪・平井陽(中村俊介)が、捜査員から自白を強要されたとして、特命係の杉下、冠城、捜査一課の伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)の4人を「脅迫」の罪に問う告訴状を提出した、というところから物語は始まった。

 平井の訴えの真偽はともかく、警視庁が身内の警察官に対する告訴状を受理するはずもなく、4人は不問に付されるはずだったが、サイバーセキュリティ対策本部の青木年男(浅利陽介)がこの情報を法務事務次官の日下部彌彦(榎木孝明)にリーク。シーズン15で女性検察官を辞職に追い込んだ杉下に恨みを抱く日下部は、特命係を陥れる絶好の機会と、警視庁が無視した告訴状を東京地検で受理することにし、自分の息がかかる検察官の田臥准慈(田辺誠一)に、「脅迫」ではなく権限のない者が捜査に加わった「違法捜査」で特命係を立件するという密命を授け、警視庁に送り込む、という展開。1時間24分の放送枠では収まらず、続きは次週(25日)に持ち越しとなっている。

 SNS上では、「なんだかんだでシーズン16も見てしまうのである。秋だね。」「いつまでシリーズが続くかっていう不安、特に冠城くんも三期目に入って、次はどうなるんだ、っていう視聴者の不安に重ねて、特命係の存続自体を揺るがしかねないテーマを初回にぶっこんでくるのは上手いなーと思う」「いまさら違法捜査で騒がれても、よく今まで放置されてたな」などと、長年連れ添ってきた感のあるコメントが目についた。

 一方で、今回は「浅見光彦祭り」という反響も。水谷が日本テレビ、榎木がTBS、中村がフジテレビで、内田康夫氏原作の「浅見光彦」を演じており、偶然にも途中、TBSで光彦を演じた速水もこみちが出演するCMが流れ、ミステリードラマファンを沸かせた。さらに、甲斐峯秋役の石坂浩二は「金田一耕助」、田辺は「明智中五郎(明智小五郎の孫という設定)」を演じたことがあり、広報課長の社美彌子役の仲間由紀恵の代表作といえば『トリック』。現在公開中の映画『アウトレイジ 最終章』で暴力団の会長を演じている大杉漣が警視庁の副総監、青木役の浅利も7月期に出演した医療ドラマとは真逆の“悪い顔”を見せるなど、キャスティングの豪華さを改めて見せつけていた。

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