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河瀬直美監督、東京国際映画祭に“距離”感じていた「手の届かない存在」

 映画作家の河瀬直美氏が3日、日本外国特派員協会で行われた第30回東京国際映画祭「Japan Now」部門の記者会見を行った。

第30回東京国際映画祭「Japan Now」部門の記者会見を行った河瀬直美監督 (C)ORICON NewS inc.

第30回東京国際映画祭「Japan Now」部門の記者会見を行った河瀬直美監督 (C)ORICON NewS inc.

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 近年の日本映画を振り返り、現在の日本を代表する作品の数々を、映画祭独自の視点でセレクションする「Japan Now 部門」。今年は、『第70回カンヌ国際映画祭』でエキュメニカル審査員賞を受賞した河瀬監督作品『光』を紹介する。

 同映画祭の印象を聞かれた河瀬監督は「手の届かない存在」と答えて笑い、「奈良に暮らしているので、東京自体光りがありすぎて…。人が集まりだすとそこで自分というものが持ちづらくなる。奈良から見ると遠いなって思っていました」と打ち明けた。

 今回、同部門に参加が決まり、プログラムなどを詳しく知ったのを機に「少し距離感が縮まっているのかなと感じます」と変化も。自身のこれまでの経験から、「映画祭は、映画館を出た外の世界でも映画談義をしている人がいっぱいいる。生きることと映画を観ることが地続きであるという感覚があった」と映画祭の魅力を伝え、「『東京国際映画祭』は少し距離感があるように感じていましたが、それが今は近づいてきているような感覚」と語った。

 河瀬監督は、同映画祭内で若い映画ファンや次世代を担う若手映画作家に向けたトークイベント「マスタークラス」も28日に実施する。開催に向けて「自分は、生きているってことと映画を作ることを切り離して考えられない。プライベートな部分と作る部分がどういう風に融合していくか、具体例を出していきたい」と話していた。

 会見にはそのほか、同部門のプログラミングアドバイザーを務める安藤紘平氏、同映画祭のフェスティバルディレクターの久松猛朗氏が出席。『第30回東京国際映画祭』は、10月25〜11月3日まで、東京・六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほか、都内の各劇場などの会場で開催。

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  • 第30回東京国際映画祭「Japan Now」部門の記者会見を行った河瀬直美監督 (C)ORICON NewS inc.
  • (左から)安藤紘平氏、河瀬直美監督、久松猛朗氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 第30回東京国際映画祭「Japan Now」部門の記者会見を行った河瀬直美監督 (C)ORICON NewS inc.

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