「刑事・鳴沢了」シリーズ、「失踪課」シリーズ、「アナザーフェイス」シリーズなど、重厚で正統派のベストセラーを多数生み出している警察小説の旗手・堂場瞬一氏が手掛ける同名小説『検証捜査』(集英社)が、仲村トオル主演でドラマ化。テレビ東京系できょう5日(後9:00〜11:08)に放送される。仲村と監督・演出を担当した内片輝氏に話を聞いた。
仲村と内片監督が2時間ドラマでタッグを組むのは、今回が7作目。堂場作品の映像化としては、『棘の街』、『アナザーフェイス』に続き3タイトル目となる。今回の脚本は、「相棒」「科捜研の女」シリーズ(テレビ朝日)などから映画「名探偵コナン」シリーズなども手がけてきた櫻井武晴氏が担当した。
本作は、2年前に神奈川県警の戸塚署管内で起きた連続婦女暴行殺人事件で逮捕された容疑者に無罪判決が出る。なぜえん罪事件は起きたのか。原因を究明するために集められた「特命班」と、隠蔽しようとする「神奈川県警」。警察VS警察の攻防が生み出すサスペンス、二転三転する真犯人探しのミステリー、執念の捜査が暴く驚がくの真実とは!?
神谷悟郎(仲村)は、かつて警視庁本部の刑事だったが、ある事件を機に左遷され、伊豆大島署の勤務となっていた。ところが突然、刑事部長から出頭命令が来る。到着したのは横浜の港にある倉庫。特命班として、神谷を含めた各地の県警からメンバーが招集されていた。
大阪府警の監察官・島村(角野卓造)、北海道警の保井凛(栗山千明)、福岡県警の皆川慶一郎(平岡祐太)、埼玉県警の桜内省吾(深水元基)。警察庁の理事官・永井高志(滝藤賢一)のもと、県警内を検証せよというが、期限は1ヶ月。しかも不祥事が浮かんだ場合は、現場捜査員に責任を負わせるという思惑が交錯する中、寄せ集めメンバーの検証捜査が始まる。
主人公の「神谷」について仲村は「刑事ドラマでいろいろなキャラクターの刑事を演じてきましたが、その中でもっとも秀でたところがないのが神谷でした。推理力があるわけでも、統率力があるわけでも、鋭いカンの持ち主であるわけでもない。むしろ、すぐカッとして手が出てしまったり、人をばかにしたようなもの言いをしてしまったり。そこが人間くさくて演じる上で魅力を感じました」。
内片監督は補足する。「滝藤さんが演じる警察庁の理事官は、このチームのトップなんだけど、『やらない』といわない上司。部下たちが○○するべきなんじゃないか、と提案すると、そうしましょうと言いながら、具体的には進めない。それに対して神谷は嫌味を言った上に、『嫌味で言っているんですよ』と言ってしまう。そりゃぁ、飛ばされるわ、と思う一方で、思っていても現実ではなかなか言えないことを言ってくれて、胸がすく。そういうところは魅力的なんじゃないかな」。
仲村は「仕事でも、そして人としても自信を失うような過去がありますが、“検証捜査”を通じて、乗り越えられなかった傷を背負っていく筋力がつき、背負っているものが少し軽く感じられるようになっていく…。その過程がドラマチック。スーパーマンでもスーパーウーマンでもない登場人物たちが、力強く新たな1歩、2歩を歩き出すというところが多くの人に共感していただけるといいな、と思います」。
仲村と内片監督が2時間ドラマでタッグを組むのは、今回が7作目。堂場作品の映像化としては、『棘の街』、『アナザーフェイス』に続き3タイトル目となる。今回の脚本は、「相棒」「科捜研の女」シリーズ(テレビ朝日)などから映画「名探偵コナン」シリーズなども手がけてきた櫻井武晴氏が担当した。
本作は、2年前に神奈川県警の戸塚署管内で起きた連続婦女暴行殺人事件で逮捕された容疑者に無罪判決が出る。なぜえん罪事件は起きたのか。原因を究明するために集められた「特命班」と、隠蔽しようとする「神奈川県警」。警察VS警察の攻防が生み出すサスペンス、二転三転する真犯人探しのミステリー、執念の捜査が暴く驚がくの真実とは!?
神谷悟郎(仲村)は、かつて警視庁本部の刑事だったが、ある事件を機に左遷され、伊豆大島署の勤務となっていた。ところが突然、刑事部長から出頭命令が来る。到着したのは横浜の港にある倉庫。特命班として、神谷を含めた各地の県警からメンバーが招集されていた。
大阪府警の監察官・島村(角野卓造)、北海道警の保井凛(栗山千明)、福岡県警の皆川慶一郎(平岡祐太)、埼玉県警の桜内省吾(深水元基)。警察庁の理事官・永井高志(滝藤賢一)のもと、県警内を検証せよというが、期限は1ヶ月。しかも不祥事が浮かんだ場合は、現場捜査員に責任を負わせるという思惑が交錯する中、寄せ集めメンバーの検証捜査が始まる。
主人公の「神谷」について仲村は「刑事ドラマでいろいろなキャラクターの刑事を演じてきましたが、その中でもっとも秀でたところがないのが神谷でした。推理力があるわけでも、統率力があるわけでも、鋭いカンの持ち主であるわけでもない。むしろ、すぐカッとして手が出てしまったり、人をばかにしたようなもの言いをしてしまったり。そこが人間くさくて演じる上で魅力を感じました」。
内片監督は補足する。「滝藤さんが演じる警察庁の理事官は、このチームのトップなんだけど、『やらない』といわない上司。部下たちが○○するべきなんじゃないか、と提案すると、そうしましょうと言いながら、具体的には進めない。それに対して神谷は嫌味を言った上に、『嫌味で言っているんですよ』と言ってしまう。そりゃぁ、飛ばされるわ、と思う一方で、思っていても現実ではなかなか言えないことを言ってくれて、胸がすく。そういうところは魅力的なんじゃないかな」。
仲村は「仕事でも、そして人としても自信を失うような過去がありますが、“検証捜査”を通じて、乗り越えられなかった傷を背負っていく筋力がつき、背負っているものが少し軽く感じられるようになっていく…。その過程がドラマチック。スーパーマンでもスーパーウーマンでもない登場人物たちが、力強く新たな1歩、2歩を歩き出すというところが多くの人に共感していただけるといいな、と思います」。
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2017/07/05