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【直虎】高橋一生演じる政次が不憫すぎる 第9回までの振り返り

 5日に放送されたNHKの大河ドラマ『おんな城主 直虎』(毎週日曜 後8:00 総合)第9回「桶狭間に死す」のラストで、次郎法師(柴咲コウ)のいる龍潭寺に現れたのは、血にまみれた小野政次(高橋一生)だった。奥山朝利(でんでん)に襲われ、「斬ってしまった」という。SNS上では、政次といえば「不憫」の2文字が定着。子どもの頃からつらい立場にあった政次を「表情はもちろん、声のトーンや瞳からいろいろな気持ちが伝わってくる」演技力で、より切なく演じる高橋に「不憫萌え」する人も多い。ここまでの政次の不憫ぶりを振り返る。

大河ドラマ『おんな城主 直虎』第10回「走れ竜宮小僧」より。小野政次役の高橋一生(C)NHK

大河ドラマ『おんな城主 直虎』第10回「走れ竜宮小僧」より。小野政次役の高橋一生(C)NHK

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 子どもの頃から政次(元服前は鶴丸)は不憫だった。幼なじみのとわ(後の次郎法師、直虎)、亀之丞(後の井伊直親)と一緒に遊んでいても、とわが体の弱い亀之丞を気にかけることはあっても、亀之丞をおぶって帰る羽目になる鶴丸をねぎらう素振りもない。しかも、とわと亀之丞が夫婦約束をすることになり、その亀之丞の父・井伊直満(宇梶剛士)の謀反を今川に密告したのが鶴丸の父・小野政直(吹越満)だったという不幸。

 しかも、政直が鶴丸ととわの夫婦約束を画策すると、とわに全力で拒絶される鶴丸。それでも、井伊家の本領安堵の条件としてとわが出家し、寺での修行生活に弱音を吐けば、「妻としてよりも、僧としてのほうが亀(亀之丞)をたすけられることは多いくらいではないのか?」と励ます。ここまでは子役の小林颯が好演。

 SNS上では「賢くて、恋心をひた隠し、ついきつい言い方をしてしまう鶴ちゃんが、大きくなって高橋一生になると思うともう」「鶴に降りかかる、恋愛も家にも板挟みのこのねじくれ設定。このドラマの成功は、どう考えても高橋一生くんにかかってると思う」と話題をさらった。

 第5回から元服した政次として高橋が登場。この回で政直が、政次に向かって「お前は必ずわしと同じ道をたどる」と呪いような遺言を残してこの世を去る。そして、亀之丞(三浦春馬)が10年ぶりに帰還(名を井伊直親と改める)。しかし、次郎法師が還俗して夫婦になることはかなわず、直親は朝利の娘・しの(貫地谷しほり)を正室として迎える。

 そして、政次の不憫バロメーターが急上昇したのが、第7回「検地がやってきた」だった。相変わらず「直親、直親」とうるさい次郎法師に「還俗して俺と夫婦になるか」と言ってみたり。その直親は、井伊家では家老、今川家にとっては目付という板挟み状態にある政次に、隠し里の存在を報告するかどうかを決めさせた挙げ句、役人にバレそうになると「帰参いたしましたばかりでございまして…、但馬」と政次に丸投げ。いきなり名指しされ、一瞬、うろたえる政次だったが、聡い彼は自力で乗り切る。

 そんな直親に「信じているふりをされるのは気分がよいものではありませぬ」と苦言を呈した政次だったが、直親は「おとわのために、ともにこの国を守っていこうとは思うてもらえぬか」と政次の恋心を逆手にとる始末。「お前のそういうところが好かぬ」と怒りをにじませる政次の顔が不憫でならなった。

 そして、第9回。政次は独り身だが、弟の玄蕃(井上芳雄)は朝利の娘でしのの妹・なつ(山口紗弥加)を嫁に迎え、亥之助をもうけていた。その玄蕃が桶狭間で戦死。なつと亥之助を引き取りたいという朝利だったが、なつがこれを拒否する。それを伝えに奥山の屋敷を訪れた政次に斬りかかった朝利が、返り討ちにあってしまったのだ。

 義理とはいえ、直親の父をまたも小野の人間が奪ったことを気に病む政次。父・政直の遺言が呪いのように思い出される。きょう12日放送の第10回「走れ竜宮小僧」で政次はどうなってしまうのか。この時代にも、現代のような正当防衛の概念があるのかわからないが、皆に疑いの目で見られ、政次の不憫さが増すのは必至。そして、「政次役が高橋一生でよかった」と思える切なさ満点の演技がいっそう際立つことも。

 高橋といえば、某製品のために開設した公式インスタグラムが開設3日で30万を突破し、フォロワーを増やし続けているが、『直虎』のインスタグラムにも貢献している。3月11日時点で投稿77件、フォロワーは4.2万人を超え。「いいね」の1万超えは高橋が映っている「時空をこえたミラクル6ショット」「高橋一生with鼓」のみ。ちなみに2月23日(投稿65件)時点で、前作『真田丸』のフォロワー3.7万人(約1年間、投稿498件)を超えた。インスタグラムの普及が進んだこと、『真田丸』では出演者が写真に出ていなかったこともあり、単純に比較はできないが、インスタグラムの反響をみても、「高橋一生にかかっている」という多くの視聴者が抱いた予想はいまのところ間違っていないようだ。

関連写真

  • 大河ドラマ『おんな城主 直虎』第10回「走れ竜宮小僧」より。小野政次役の高橋一生(C)NHK
  • 大河ドラマ『おんな城主 直虎』第9回「検地がやってきた」より。説明責任を政次(左/高橋一生)に丸投げした直親(右/三浦春馬)(C)NHK
  • 直親に言われる一言がまた不憫!(C)NHK
  • 大河ドラマ『おんな城主 直虎』第10回「走れ竜宮小僧」より。直親に言われる一言がまた不憫(C)NHK
  • 大河ドラマ『おんな城主 直虎』第10回「走れ竜宮小僧」より。 政次(高橋一生)が次郎法師(柴咲コウ)のもとを訪れる (C)NHK
  • 大河ドラマ『おんな城主 直虎』第10回「走れ竜宮小僧」より。次郎法師(柴咲コウ)は政次(高橋一生)を寺でかくまう。小野家に嫁いでいたなつ(山口紗弥加)は…(C)NHK
  • 大河ドラマ『おんな城主 直虎』第10回「走れ竜宮小僧」より。井伊家を訪れたなつの口から、意外な事件の真相が語られる(C)NHK
  • 大河ドラマ『おんな城主 直虎』第10回「走れ竜宮小僧」より。松平元康(阿部サダヲ)は今川家に反旗を翻すが、駿府に残された妻の瀬名(菜々緒)は窮地に立たされてしま(C)NHK
  • 大河ドラマ『おんな城主 直虎』公式インスタグラムに投稿された写真の「いいね」が1万超え(画像提供:NHK)
  • 大河ドラマ『おんな城主 直虎』公式インスタグラム。フォロワー数で『真田丸』超えした日(画像提供:NHK)

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