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堀内健、ドラマはアドリブ封印 さんまの背中に触発「自分から仕掛けたい」

 お笑いトリオ・ネプチューンと小西真奈美が出演する『空想大河ドラマ 小田信夫』(NHK総合/毎週土曜 後11:35 全4話)。深夜ドラマらしく、架空の戦国大将の些細な奮闘を“ゆるーく”描いているが、“大河”の文字に偽りなく、衣装・セット・スタッフは本家さながらのクオリティーを誇る。劇中で架空の小大名、小田家の当主・小田信夫を演じている堀内健(47)に、きょう放送の3話を前にインタビューを敢行し、同ドラマの魅力をはじめプライベートでの顔、これからの芸能活動などに迫った。

ドラマはアドリブ封印!俳優として、いつもと違った魅力を見せる堀内健 (C)ORICON NewS inc.

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■ドラマはアドリブ封印 ファミレスで夜通し役作り「最後の方は寝ながら…」

 劇団・五反田団を主宰する前田司郎氏が脚本を手がける同ドラマは、至るところに笑いがちりばめられ、コントとは一線を画する「空想大河ドラマ」と銘打ったシチュエーションコメディー。戦国時代の架空の小大名・小田信夫が、同時代の英雄で似た名前の織田信長を意識しつつ、こじんまりと生きる姿を描く。3人そろってのドラマ出演が珍しいこともあってか、堀内は「ちょっとワクワクしましたし、何か不思議な気持ちでした」と照れ笑いを浮かべる。

 バラエティー番組では、予測不能な言動で笑いをかっさらう堀内だが、今回のドラマでは「前田さんの書いた台本がすごく面白かったし、その一言一句が世界観を作っているんじゃないかと感じたから」との思いからアドリブを封印。撮影日数も限られていたため、約1週間かけてセリフを頭に叩き込んだ。「収録している最中も家に帰らず、ファミレスに行って、ずっと覚えていました。マネージャーさんとか運転してくれる人とかとずっとセリフ合わせをやって、もう、最後の方は寝ながら(笑)。それと、衣装の甲冑(かっちゅう)が重くて、あんまりふざけると崩れちゃうから、半分侍の気持ちでいましたね。迷惑をかけちゃうといけないので、集中して…何気に別人格だったかも。役者スイッチが、入っていたかもですね」。役者・ホリケンとしてのオーダーに応えるため、脚本を忠実に守ることを決めた。

「視聴者の皆さんは、やっぱりバラエティーのイメージで見ちゃうかもしれないけど、バラエティーのオレのままだとドラマに入り込めないじゃないですか。だから、せめて言葉だけでも普段と変えれば違う人になれるのかなっていうのはあったので、語尾とか言い方とかをいかにいつもの自分と離すことによって、この小田信夫になれるかっていうのはありました」。

■さんまの背中に触発 トリオコント再開した訳「自分から仕掛けたい」

 ドラマでは戦国時代の大将を演じているが、家庭では「堀内家」の大将としての顔に早戻り。先日、7歳の誕生日を迎えた長女の子育てについては「朝送って行ったりするんですけど、それもオレがしたくてやっているだけなので、教育って感じじゃないですね。なんだろう…子どもっていうよりは、家族の一員がひとり増えたっていう感じかな」と恥ずかしそうに頭をかきながら、父としての思いを打ち明けてくれた。「やっぱり、人って成長するんだなって思いますね(笑)でも、最近だんだん女の子になってきましたよ。例えば『PPAP』とかやっても『もう一回!』って言うと恥ずかしがったり、そういうシャイな女の子っぽくなってきました。僕が出ている番組はあんまり観ないですけど、ネプリーグとかは『頑張れー』って応援してくれます」。

 確固たる地位を築き上げた今でも、日々の仕事現場での反省を忘れない。「もっと、一生懸命頑張れば良かったって後悔することはありますね。ダメだなって思うのは、仕事がちゃんとできなかった時。しゃべって、つまらなかったりするのはいいんですけど、ちゃんと振れなかった時、見逃し三振の時は嫌ですね。『何もしなくてもいいと思うな』っていうのはあります」。MCの明石家さんま(61)を筆頭に、雨上がり決死隊、中川家といった売れっ子芸人たちが、ひな壇でしのぎを削る『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ)では、今田耕司(50)とのコンビ「バーミヤンズ」としても活躍しているが、先輩たちの背中に触発されている。

「やっぱり、さんまさんとか今田さんの汗を見ていると、終わった時に自分が何にも汗をかいてないと、ちょっと申し訳ないなって。汗をかこうって思っても、これどうやってかいていいかわからないんですけど、ああいうスポーティーな汗を仕事でかけるようになりたいです。それと、さんまさんは鋭いので、多分オレが行こうとして行かなかったこととか、何週も前のことも覚えているから、やっぱりスゴいなって思いますね」。

 テレビでの活動が増えてきたとはいえ、根っこは板に立つ“芸人”。その原点に立ち返るべく、堀内の提案で昨年からネプチューンとして3ヶ月に1回コントライブを開催している。「ちゃんとコントをやっておくと、こういうドラマもやりやすくなるので、2人に『やろうよ』っていう感じでお願いしました。昔は、毎月やっていたんですけど、今はこれくらいがちょうどいいかな。書き方は、まず(原田)泰造とか(名倉)潤ちゃんのキャラを書いて、それに必要とされるのを後から自分として書くっていう感じです。コントは慣れているので、一日やって『じゃあ、当日覚えてこようぜ』って言って、当日の練習でできちゃいますね」。2年後の11月には、本家・織田信長が残した名言「人間五十年」と同じく50歳を迎える。そんな節目までの目標は、極めて明快だ。

「NHKのレギュラーがほしいです。そうだ、このドラマをもう一回やりたいです。あとは、今の状態を保ちつつ、何個か新しいことをやれたらなっていうことですね。コントもそうですけど、自分から何かを仕掛けていきたい。それが、一個でも形になってくれたらいいですね」。芸人・堀内健は、47歳になった今なお、自らの新たな可能性を求めて暴れ続ける。

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  • ドラマはアドリブ封印!俳優として、いつもと違った魅力を見せる堀内健 (C)ORICON NewS inc.
  • 『空想大河ドラマ 小田信夫』で架空の小大名・小田信夫を演じる堀内健 (C)ORICON NewS inc.
  • 『空想大河ドラマ 小田信夫』に出演するネプチューン(C)NHK

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