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女優の魅力は官能?映画にとっての官能描写の意味とバリエーション

 『日活ロマンポルノ』製作45周年を記念した28年ぶりのロマンポルノ復活が話題になった一方、現在の日本映画のメジャー作品を中心にした“脱がない女優”の濡れ場シーンの是非も取り沙汰されたりする昨今。そんななか映画の官能描写について、映画ジャーナリストの大高宏雄氏は「女優をたどっていくと映画の魅力に行き着き、映画の奥を探っていくと女優の艶やかな貌が見えてくる。どちらにも不可分」と映画におけるその重要性を説いている。

 「女優の魅力は官能」と言い切る大高氏は、著書『昭和の女優 官能・エロ映画の時代』(鹿砦社)にて「脱ぐ、脱がないではなく、男女の愛欲の劇から生まれる官能描写は映画に欠かせない要素」とする。同書では、昭和を代表する女優たちの官能的な演技とその艶やかな肢体に焦点を当て、大映や新東宝の作品を中心に1949年から1972年までに公開された45本を劇中カットも差し込みながら取り上げている。

 そのなかでは、映画史上の評価からはほとんど無視されてきた作品も独自の視点でピックアップ。官能描写とは映画にとってどのような意味があるのか、どのようなバリエーションがあるのか。その多様な意味を明確にすることに主眼を置き、官能とエロスを真剣に語り尽くしている。同書は、とてつもなく奥深い“官能映画”の世界の序章をこじ開けようとしたひとつの試作であり、大高氏が映画を職業にした35年間をふりしぼった渾身の意欲作になっている。



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