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オダギリジョー、宮沢りえの夫役「麻婆豆腐における山椒のような存在に」

 女優の宮沢りえが主演する映画『湯を沸かすほどの熱い愛』(10月29日公開)の追加キャストが発表され、俳優のオダギリジョーが出演していることが6日、わかった。オダギリは、宮沢演じる双葉の家出した夫役。「熱く、繊細で、愛情溢れる素晴らしい脚本だと思いました。母親に対しての感覚をこのような脚本に仕上げる監督と是非仕事をしたい!と思いましたし、宮沢さんが演じる“おかあちゃん”を見てみたいと思ったのがお引き受けした理由です」と明かしている。

宮沢りえ、オダギリジョーらが出演する映画『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日公開 (C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会 

宮沢りえ、オダギリジョーらが出演する映画『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日公開 (C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会 

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 同作は、自主制作映画ながらベルリン国際映画祭などで高評価された『チチを撮りに』の中野量太監督の商業デビュー作。“死にゆく母と、残される家族が紡ぎだす愛”という普遍的なテーマを、驚きと感動の詰まった物語に仕上げ、主演の宮沢は脚本を読んで「心が沸かされた」と出演を決め、娘・安澄を杉咲花が演じる。

 銭湯「幸の湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。母・双葉(宮沢)は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていたが、突然「余命わずか」という宣告を受ける。その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め実行していく。家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる、気が優しすぎる娘を独り立ちさせる、娘をある人に会わせる…。母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うものだった。

 新たに発表されたキャストとして、頼りないけどなぜか憎めないお父ちゃんをオダギリ、旅先で双葉と出会い、彼女の母性に触れ人生を見つめ直していく青年・拓海役で松坂桃李、そのほか、篠原ゆき子、駿河太郎、オーディションで選ばれた新人子役・伊東蒼が出演する。

 オダギリは「自分を例えるならば、麻婆豆腐における山椒のような存在になれているならば幸いです」と役割に徹する覚悟。脚本の“優しさ”に引かれたという松坂は「中野組に参加できたことは、本当に幸せでした」と歓喜。「主演の宮沢りえさんは包容力があり、一緒にいるだけで吸い込まれそうな魅力のある方でした。彼女は女優というよりは、役者という感じの方でした。そんな宮沢りえさんとご一緒できたことは、もう一つの幸せでした」と喜びをかみ締めている。

 場面写真も解禁され、銭湯「幸の湯」の前に並ぶ幸野家の姿、そして、旅先で出会ったお母ちゃん(宮沢)に、まるで子供のように優しく頬を包まれている青年・拓海(松坂)の姿が写し出されている。

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  • 宮沢りえ、オダギリジョーらが出演する映画『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日公開 (C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会 
  • (左から)松坂桃李、宮沢りえ (C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会 

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