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『精霊の守り人』 「ハリポタ」「ロード〜」にも負けない異世界ファンタジー

 21世紀に入ってから世界の映画界はファンタジー・ブームが続いている。2001年に公開された2つの大作映画、『ロード・オブ・ザ・リング』(日本では02年公開)と『ハリー・ポッターと賢者の石』が世界的に大ヒットしてからというもの、コンピュータ・グラフィックスをはじめとする最新の映像音響技術を駆使して、壮大な異世界の出来事が描かれてきた。

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 J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』を原作とし、ピーター・ジャクソンが監督・共同脚本を務めた『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは三部作として、01年から03年にかけて公開された。その後、前日譚にあたる『ホビットの冒険』も同じく三部作として12年から14年にかけて公開された。

 J・K・ローリングの小説が原作の『ハリー・ポッター』シリーズは、小説の刊行の後を追うように映画化され、01年から11年にかけて、最終作を2部に分けた計8本がいずれも大ヒット。さらに、同じ原作者によるスピンオフ映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が今冬公開予定となっている。

 ほかにも、C・S・ルイスの小説『ナルニア国ものがたり』を原作とした『ナルニア国物語』が05年から10年にかけて3作品公開され、フィリップ・プルマンの『ライラの冒険』はシリーズ第1巻『黄金の羅針盤』が映画化された(07年公開、日本では08年)。ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』(09年)は、3D映画を普及させるエポックメイキングな作品となり、その世界興行収入は歴代1位の記録を打ち立てた。

 ディズニー配給の『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ(03年、06年、07年、11年)、『アリス・イン・ワンダーランド』(10年)、『マレフィセント』(14年)、『シンデレラ』(15年)も軒並みヒットを飛ばし、昨年10年ぶりに新作が公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15年)もファンタジー映画だ。

 いずれもハリウッドの大手映画会社が巨費を投じて制作された作品だが、ついに、日本原作の異世界ファンタジーを日本人の手で映像化する意欲作が登場した。NHKがラジオ放送開始から90年を記念して制作する大河ファンタジー『精霊の守り人』。女優の綾瀬はるかが演じる女用心棒・バルサの活躍を描く冒険の物語。制作発表から2年を経て、ようやくシーズン1がきょう19日より総合テレビで放送スタートする(毎週土曜 後9:00、全4回)。

 原作は、14年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞した上橋菜穂子氏が1996年から2007年にかけて発表した「守り人シリーズ」。児童文学として出版されたが幅広い年齢層に愛読され、アメリカ、フランス、スペイン、ブラジル、中国、台湾など、海外でも翻訳されて人気がある。今回、全12巻の原作を脚本家の大森寿美男氏が22回のドラマに編み直し、シーズン2、シーズン3は来年以降、放送される予定だ。

 シーズン1の一番の見どころは、綾瀬がほぼスタントなしで挑んだアクション。第1回では、橋から落ち、川で溺れかけた新ヨゴ国の第二王子チャグムをバルサが助けるシーン(冒頭)や、刺客からチャグムを守って短槍を自在に操り戦うシーン(最後の方)は、かなりの見応えがある。泥だらけで野性味むき出しの綾瀬の姿、表情が実に新鮮だ。

 VFX(視覚効果)や美術セット、衣装、小道具、役者の芝居から、異世界の風景やこの世には存在しない物、精霊の姿など、「見えないものを見せてくれる」のがファンタジー作品の醍醐味。バルサとチャグムの冒険の旅のドラマから何が見えてくるのか、楽しみだ。



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