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小泉今日子が語る、ホームドラマへの思い

■NHK総合 新春スペシャルドラマ『富士ファミリー』(1月2日 後9:00)

 女優の薬師丸ひろ子小泉今日子が“連続テレビ小説『あまちゃん』以来の共演”、というだけでも話題の本作。人気の夫婦脚本家・木皿泉が書き下ろした、“大家族”が登場するホームドラマだ。小泉は「私はホームドラマを観て育った世代。ドラマを観ながら人情の機微に触れて、自分の家族もそうなのかな、と思いやりの気持ちを学んでいった」とホームドラマの魅力を語った。

 「いまの時代、ホームドラマが作りにくいといわれていますが、敢えてそれにチャレンジした作品」と小泉が称賛する本作。タイトルの「富士ファミリー」は、富士山のふもとにあるコンビニとは名ばかりの時代遅れの店の名前でもある。そこには、近所でも評判の美人三姉妹がいた。しっかり者の長女・鷹子を薬師丸、奔放な次女・ナスミを小泉、そして、とにかく要領がいい三女・月美をミムラが演じる。

 性格も生き方もバラバラだった三姉妹。年の瀬も迫ったある日、「富士ファミリー」は一家離散、閉店の危機に見舞われる。すると、戻ってくるはずのないナスミが店に帰ってきて…。彼女たちをとりまく面々のちょっと変わった、笑って、泣いて、また笑える、奇跡の物語。

 しかも、今回の“ファミリー”は、おばあちゃん、長女の鷹子、ナスミの夫・日出男(吉岡秀隆)、住み込みのバイト・カスミ(中村ゆりか)がひとつ屋根の下で暮らしていて、ほとんど血でつながっていない。

 小泉は「血のつながりはなくても、毎日一緒にご飯を食べている。もう、それは家族じゃないか、と。私もいま独身なので、家族に匹敵するような関係性をこれから誰かと築いていけたら楽しい老後になるだろうなって、このドラマを撮りながら、思っていました」。

 ナスミは何年も前に病気で亡くなっており、“店に帰ってきて…”といってもその姿が見えるのはおばあちゃんの笑子(片桐はいり)だけ。ちなみに、片桐は全編特殊メイクでお婆にふんしている。

 「何年も前に亡くなったという設定だとしたら、もっと若い方をキャスティングするべきなんじゃないか、とプロデューサーに確認しました(笑)。そうしたら『幽霊も年をとるかもしれない』と返ってきたので、だったらいいかなって」。

 印象に残っているせりふとして挙げたのは「私がかわりにここにいてあげる。だから、お前はどんどん転がるように変わってゆけ」。かつて、ナスミが富士山の麓にある実家を出て上京する時に姉の鷹子が言ってくれた言葉であり、「今度は私が言う番だよ」と同じせりふを繰り返すシーンがある。

 「生きているからこそ臆病になっている大切な人たちの背中をそっと押すような、すごくすてきな役を演じることができて、撮影も楽しめました。私は3人姉妹の末っ子なんですが、私の姉たちもそういう気持ちで私の芸能活動を見守ってくれていたのかな、と思い出したりしていました」。

 さらに、もう一つ。「マツコロイドさんが出てくるシーンがあるのですが、彼女のせりふが深くて。いつか迷っている人にあんなことを言えるような人になりたいと思いました。見逃さずにご覧になってください」。

 2015年は、舞台2作品、来年公開の主演映画の撮影、ドラマにCMと活躍した。「充実した一年でした。呼ばれたら、スケジュールさえ合えば行きたいというスタンスでいままでも、これからもやっていきたいと思っています」と抱負を語っていた。



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