大阪・ABC朝日放送が7年ぶりに連続ドラマを制作することが1日、わかった。タイトルは『チア★ドル』で10月よりABCローカルの深夜枠で放送予定。約1000人が応募したオーディションで選ばれた“次に来そうな”若手女優8人を“主役”に起用し、一度失敗してしまったアイドルグループが、体育会系・チアリーディングアイドルとして路線変更し、大逆転を狙う物語を描いていく。

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　新たな試みとして、動画共有サービスのニコニコ動画とタッグを組み、今月7日から放送が始まるまでの約2ヶ月間は、“ドラマが出来るまで”をニコニコチャンネルで配信。10月からは“完成されたドラマ”を地上波で放送（関西ローカル）。ドラマはニコニコチャンネルでも無料動画配信を行うので、該当地域外の人も視聴できる。「ニコニコチャンネル版では地上波にはない仕掛けも考えています」（新名幹大プロデューサー）。CSチャンネルでの放送も予定されている。

　劇中で結成されるアイドルグループ「スパークス」のメンバーを演じるのは、次の8人。

　朝倉ふゆな（16）…映画『くちびるに歌を』、『眠り姫Dream On Dreamer』、ミュージカル『アニー』で主演を務めたこともある。歌・芝居・ダンスに長けた総合力の高さで、本作では、芸能界でのしあがることを目指す器用な節約家、行広加奈恵（ゆきひろ・かなえ）役を演じる。

　飯田祐真（ゆま）（19）…ドラマ『セーラーゾンビ』（テレビ東京）、写真集『僕の妹は写真家になりたい』など。チア経験があり、女優、モデル、写真家として、幅広く活躍する異色のマルチ女優。本作では驚異的なまでの小心者で、定時になると吐き気をもよおす宮本皐月（みやもと・さつき）役に挑戦する。

　飯田來麗（らうら）（17）…映画『神童』、『天国は待ってくれる』など。元「さくら学院」のメンバー。幼少からCM、映画に出演し、モデル・歌手としても活動してきた。本作で演じる佐藤遥（さとう・はるか）は、元バリバリのヤンキーで、密かに憧れていたアイドルの世界に飛び込んだ。ヤンキーだった過去や本性を隠し、エリートの姉に対するコンプレックスも抱いているという複雑なキャラクター。

　桑澤菜月（15）…映画『劇場版ほんとうにあった怖い話プレミアム』、ドラマ『お助け屋☆陣八』11話ゲスト（読売テレビ）、『HERO』（2014年）7話ゲスト（フジテレビ）など。天然純情派アイドル「トーキョーチアチアパーティ」の現役メンバー。本作では、スパークスが所属する芸能事務所「トップワン」の社長・田代の一人娘、田代恵役を演じる。

　藤本沙紀（25）…舞台『透明人間』（唐組）、『天使猫−宮沢賢治の生き方−』（オフィス3○○）など、多くの舞台で活躍する“演技派ぽっちゃり女優”。今業界で人材難の“非美女枠”の担い手として注目を集める。本作では、スパークスの活動をとおしてコンプレックスと極度な人見知りを克服していく城島寛子（じょうじま・ひろこ）役。

　真下玲奈（れな）（26）…ドラマ『ストロベリーナイト』（フジテレビ）、『ホタルのヒカリ2』（日本テレビ）、『リセット』（読売テレビ）など。26歳、本作に背水の陣で臨む“崖っぷちアイドル”。本作では自分に自信がなく、常に何かにすがっていたい極度の依存症の乾樹理亜（いぬい・じゅりあ）役を演じる。

　溝口恵（21）…ニコ生『ファイナルファンタジーXIVチャンネル』、映画『ソラから来た転校生』など。ファッション雑誌『ニコラ』で能年玲奈と共にグランプリ獲得。抜群のスタイルの良さに未知の伸びシロ。本作では、ちょっとおバカなリーダー、赤井岬役として、スパークスが直面するさまざまな問題に正面からぶつかっていく。

　モーガン茉愛羅（まあら）（17）…徳間書店『LARME』のモデル、『NHK高校講座国語表現』（Eテレ）出演など。明るいキャラが売りの次世代ハーフ美女モデル。本作では、他人に興味がなく、全てがテキトー。事務所の方針で、英語が話せるハーフキャラを演じさせられている、実は腐女子な茂木（もぎ）ローザ役を演じる。

　オリジナルで開発したシナリオは「いま改めて感じていただきたい“人と人のつながり”をテーマにしています。どこか閉塞感のある現代だからこそ、『仲間と共にがむしゃらに頑張る！』とか『バカバカしいことを、仲間たちと全力でやってみる』ことの素晴らしさを、少しでも伝えられたら」と新名プロデューサー。「何よりも、キャストたちが3ヶ月みっちりトレーニングしてきた“チアリーディング”や一度聞いたら絶対に忘れない“軽快な歌とダンス”」も見どころとしている。