20万部を突破した“男のための恋愛マニュアル”を原作にした、テレビ東京系連続ドラマ『LOVE理論』（毎週月曜 後11：58〜※テレビ大阪は毎週金曜深1：23〜）。主演を務めている俳優・大野拓朗（26）は、メガネ姿でさえない大学生を演じているが、よく顔を見れば「どこかで見たことがある」と感じる人も多いはず。最近はマツコ・デラックスが週6で番組出演をしていると話題になったが、実はこの大野、ドラマやバラエティーなどで幅広く活躍し、マツコを超える“週7”でテレビに出演している。

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　月曜の『LOVE』理論をはじめ、月曜から木曜までNHK・Eテレ『Let's天才てれびくん』（月〜水 後6：20〜6：45、毎週木曜 後6：20〜6：54 ※木曜は生放送）のMCを担当。金曜はABC・テレビ朝日系バラエティー『世界の村で発見！こんなところに日本人』（後9：00〜）のレギュラーパネラー、テレビ東京系ドラマ『三匹のおっさん2〜正義の味方、ふたたび!!〜』（後7：58〜）では北大路欣也演じる清田清一の孫・祐希を演じる。

　さらに、土曜と日曜はNHK・大河ドラマ『花燃ゆ』（毎週日曜 後8：00 総合※毎週土曜日 13:05〜）に野村靖役を熱演。週7のうえに、月曜と金曜は2つの番組に出演している。

　同時期に3つのドラマ撮影を行うなど多忙を極めているが、仕事中に疲れは一切見せず笑顔を絶やさない。その姿勢には、『LOVE理論』で共演している歌舞伎俳優・片岡愛之助の影響があると明かす。「愛之助さんは、歌舞伎の舞台で忙しいのに連続ドラマもやられていて、その姿勢を間近で見られていることが、僕にとってすごく大きい。励みになります」。

　“笑えるエロ”や“テレ東の深夜ドラマらしさ”が面白いと話題の同作では、モテることだけを夢見て東京の大学に進学した冴えない童貞男子を熱演中。究極の恋愛テクニック「LOVE理論」を使い、芸能人クラスの女性を落とすべく奮闘しているが、素顔の大野は正真正銘の“イケメン”。高校時代に3年連続でミスター、立教大学時代にも第25回ミスター立教に選ばれ、2010年にホリプロと雑誌『メンズノンノ』の共同オーディションでグランプリを獲得して芸能界入り、と華々しい経歴を持つ。

　共通するところがないように思える役柄だが、「僕も女性が怖いなって思うところがあって、学生時代も今も男友達と遊んでばっかり。なので、今田の気持ちがすごくわかる」と心情に共感を寄せる。見た目や動作の役作りとして、秋葉原で通行人を観察したほか、奥手な男子が主人公の『電車男』『モテキ』などを見て勉強した。

　さらに、“オタク”っぽさという点で一番参考にしたのが、お笑いコンビ・はんにゃのコントだ。「金田（哲）さんの動きとか真似しています」と言うと、実際に口をすぼませて鼻の下を伸ばし、背中を猫背にするなど動きを再現し、一気に自信のなさそうなオタクに変身する。努力のかいがあり、視聴者からはただのオタクではない“田舎臭いオタク”に見えるのがすごいという声も上がり、本人も「友達から『拓朗が出ているってわからなかった』って言われたのが本当にうれしかった」と手応えをにじませる。

　出演作の多さが物語るように、注目俳優としてさらなる活躍が期待される。今後に向けて「活力を与えられる人になりたい。『大野君が出ているテレビがきょう放送するから仕事を頑張ろう』とか、そう思ってもらえる人になりたいですね」と力を込めていた。